日本発の人気eスポーツタイトル『鉄拳7』。ワールドワイドな広がりを見せる対戦格闘ゲームを紹介!

1994年にアーケード向け対戦格闘ゲームとして産声をあげ、2020年には全世界累積販売本数5000万本を突破した『鉄拳』シリーズ。2017年に家庭用(PlayStation 4、Xbox One、PC)で発売された最新ナンバリングタイトル『鉄拳7』は、現在進行形で行われている精力的なゲーム内容のアップデート、世界規模で盛況な競技シーンなどにより、2021年に入っても日本発の人気eスポーツタイトルとして注目を集めている。本記事では2020年11月からシーズン4に突入した『鉄拳7』のゲーム内容と、新型コロナウィルスの影響下においても熱い戦いがくり広げられている国内の競技シーンを紹介する。

●個性豊かなキャラクターとド派手な技の応酬が見どころ

いちゲームタイトルとして『鉄拳7』を見た際、まず印象に残るのは個性豊かなキャラクターたちだろう。シーズン4に入った『鉄拳7』には総勢50体のキャラクターが用意されており、プレイヤーはその中から1体を選択して対戦相手と戦っていく。

 選べるキャラクターの”数”が多いだけでなく、“質”がともなっているのもポイント。格闘ゲームということボクシングや截拳道(ジークンドー)、ムエタイにプロレスなど実際の格闘技をベースに戦うキャラクターが大勢いるのはもちろん、アンドロイドや宇宙忍者、2足歩行で戦うクマやパンダのような動物も用意されているのが『鉄拳』シリーズの伝統となっている。

 また『鉄拳7』に関しては、他作品からのコラボキャラクターが充実しているのも特筆すべき点だ。『鉄拳』シリーズとともに対戦格闘ゲームの歴史を彩ってきた人気格闘ゲーム、『ストリートファイター』シリーズの豪鬼、『餓狼伝説』シリーズ他のギース・ハワードに始まり、大作RPG『ファイナルファンタジー15』からは主人公のノクティスが参戦。さらにコラボ先はゲームタイトルにとどまらず、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』からニーガンが”出演”。個性派ぞろいの『鉄拳』キャラクターや上記のコラボキャラクターとタイマンバトルをくり広げている。

  そして総勢50名のキャラクターたちには、それぞれ数十から百に迫る技が用意されており、状況に応じて使い分けることで対戦相手の動きを抑制、ガードを崩す、空高く浮かせて空中コンボを決める……といった多彩な攻めが展開可能だ。

 競技シーンではこういった技の使いわけ(技を出さずにガードや回避行動を選ぶことも含む)が重要になってくるのだが、大技には派手なエフェクトや爽快感あふれる打撃音、凝ったカメラによる演出が施されているため、ゲームを始めたてのうちはただ技をヒットさせているだけでもなかなか楽しい。対戦系のゲームの経験がない人も、まずは質の高いグラフィックで描かれたキャラクターを操るアクションゲームとして遊べるはずだ。


  大幅に体力が減少した際のみ放てる、“レイジアーツ”、“レイジドライブ”は高威力かつ演出も派手。●対人戦“以外”の遊びも充実

 オンライン対戦の快適化、そして“eスポーツ”として取り上げられるようになってからは触れられることが少なくなってきたが、家庭用の『鉄拳』シリーズは元々対戦以外の遊びが充実している格闘ゲームとしても評価を高めてきた歴史がある。『鉄拳7』もその路線からは外れておらず、複数のゲームモードが用意されている。

 まずひとりで遊ぶゲームモードの筆頭として挙がるのがSTORY “The Mishima Saga”。ここでは初代『鉄拳』から主人公格を務めていた三島一家のキャラクターを中心に、ストーリーつきのバトルが楽しめる。このモードではボタン連打だけで大技が出せるアシスト機能がそなわっているため、格闘ゲーム初心者であっても『鉄拳』ならではの派手なアクションを簡単に体験することができるのが特徴だ。
  キャラクターカスタマイズが充実しているのも『鉄拳』シリーズの特徴。本作ではゲームプレイを重ねているうちに貯まっていくファイトマネーを消費したり、TREASURE BATTLEモードでCPUを倒すことでカスタマイズアイテムを収集可能。アイテムは数が多いのはもちろん、装着できる部位も多岐にわたるため、その気になれば元のキャラクターの原形がわからないほどのカスタマイズを施すこともできる。

 TREASURE BATTLEでアイテムを集めながら『鉄拳7』の基本的なバトルの流れをつかみ、シリーズ中最も充実しているPRACTICEモードで各キャラクターが持つ固有技の把握、空中コンボの練習……と段階を踏んでいけば、オンラインでの対人戦へも参入できるはずだ。


カスタマイズアイテムには髪形や衣装そのものをガラリと変えるパーツのほか、攻撃がヒットした際のエフェクトを変えるアイテムも存在する。
 ●コロナ禍の現在はオンラインでの国内大会や日韓対決にシフトチェンジ

 最後に、『鉄拳7』の競技シーンについても触れておきたい。『鉄拳』シリーズは元々アーケードゲームとして稼働していたため、家庭用ゲーム機やPCでオンライン対戦が当たり前に行われるようになる前から、日本国内や韓国では多くのユーザーが対人戦を積極的にプレイ。メーカー、雑誌社、ゲームセンター(ユーザーコミュニティ)による全国規模の大会も定期的に開催され、日本周辺だけでも十二分に競技シーンと呼べる環境が存在していた。

 年間を通してツアー形式の公式世界大会、TEKKEN World Tour(TWT)が開催されるようになった『鉄拳7』からは、鉄拳強豪国である韓国と日本以外の競技シーンも多くのプレイヤーが認識できるレベルで可視化。北米やヨーロッパといった他のeスポーツタイトルで話題になる地域のほか、タイやフィリピン、ペルー、パキスタンといった国々からも強豪プレイヤーが登場している。なかでも2019年2月に日本で行われた『EVO Japan2019』で優勝したパキスタン人プレイヤー、Arslan Ash選手から始まったパキスタン勢の活躍は衝撃的で、その後のドラマチックな展開も含め(※)、2019年は『鉄拳』プレイヤーのみならず、多くのゲーマーの記憶に残る1年となった。

※EVO Japan2019後のTWT予選でも後塵を拝し続けた日本勢だが、決勝大会では日本人のチクリン選手が優勝。世界王者に輝いた。

【公式ダイジェスト】「TEKKEN World Tour Finals 2019」 #TWT2019/公式日本語配信 - YouTube
  そんな過去最高レベルの盛り上がりを見せた『鉄拳』の競技シーンだが、2020年は新型コロナウィルスの影響でTWTは中止。2020年1月に行われたEVO Japan2020、2月に行われた日韓対抗戦以降は、世界規模で行われる国際大会、イベントは行うことはできなかった。

 しかし2020年の後半に入ると、これまではオフラインで行っていたプロライセンス発行大会、MASTERCUP TRYや、日韓対抗戦をメーカーがオンラインで実施。また、日本在住のプロゲーマー&トッププレイヤーが多数参戦するリーグ戦、TOPANGA LEAGUE x TEKKEN7もスタート。プロプレイヤーの対決が見られるようになったほか、いずれの大会もオンライン予選には一般プレイヤーも参加できたため、競技シーンにも活気は戻ってきた。

【プロライセンス発行大会】決勝大会 / MASTERCUP TRY ONLINE 2020 - YouTube

 2021年に入っても多くのプレイヤーがオンライン対戦をプレイしており、新キャラクターの追加も含めたさらなるアップデートが予定されている『鉄拳7』。いまから始めてもまだまだ遊べそうなタイトルなので、今回の記事を見て興味を持った人は、ぜひ『鉄拳7』をプレイしてみてほしい。
 

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