【インディープロレスTTT】“5人目の男”瀧澤晃頼、TORUとのシングルで惜敗も「入ってよかった!」

【インディープロレスTTT】“5人目の男”瀧澤晃頼、TORUとのシングルで惜敗も「入ってよかった!」

ガッツ石島のパーソナリティに心酔し、TTTへの入団を決めた瀧澤晃頼。

“インディー統一”を掲げるプロレス団体TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)「ATTACK 2」が新木場で行なわれた。緊急事態中、万全な感染対策を施しコロナ禍の中でも、140人の上限の観客が詰め寄せ、完売御礼の札止めとなった。

■所属3人との因縁■

「TTTに新しい刺激を与えられるように」1月の1周年興行のエンディングに入団を表明した瀧澤晃頼は、リング上で高らかに宣言した。

 長野県出身の瀧澤は地元・信州プロレスを経て、ASUKA PROJECTで練習生として入団し、プロレスラーとして着実にステップアップ。しかし2019年3月に団体は解散し、フリーランスとして各団体のリングに戦いの場を求めていた。だがコロナ禍により興行自体が激減し、フリーの身にはより一層の逆風が吹き荒れていた。

 そんな中、昨年の活動再開時7月からレギュラー参戦していたTTTの現場責任者・ガッツ石島から所属への誘いがあった。「コロナ禍で興行を打てなかったり、不安定な状況の中で声をかけてくれたガッツさんには本当に感謝してます」と「大好きなプロレス活動」を制限されていた身を案じてくれたことを実感したという。「元々あんまり接点はなかったんですけど、ガッツさんと会って話していく中で人柄がわかってきて、ガッツワールドを14年率いていた実績もありますし、信頼できる人だと思いましたね」と、石島のパーソナリティに心酔した。
  また「入団と一緒くらいのタイミングでTORUさんの復帰が重なったのも大きいですね。TORUさんとの対戦は1回もないし、LINEも入団するまで知らなかったくらい。でも何年か前から会う機会が増えて結構お世話になっていたので」と、怪我で長期離脱していたが、TTT旗揚げ時には絶対的エースとして期待されていたTORUの存在も大きかった。

 現在CCWカナディアンヘビー級王者の佐山駿介はASUKA PROJECTの後輩で「お互いが練習生の頃からエキジビションとかやってきた間柄。一緒にカナダ、アメリカもいったりした」特別な存在だ。しかし「入団にあたって佐山がいるかどうかは正直決断に関わってないので(知らなかった)。また同じ団体になったのはきっと縁というものでしょうね。TTT自体あまり所属同士のカードが少ないと思うんですけど、タイミングあれば組んだり試合してみたいですね」と目を輝かせる。

 様々な因縁が重なり合い、辿り着いたTTTへの入団だ。「不安定な試合数から、所属の試合が確保されましたが、気を抜いて干されて所属団体の試合に出れないなんてことにならないように気をつけますね」と茶目っ気タップリに話した瀧澤。所属になっての初試合は、いきなりまだ触れたことのないTORUとのシングルマッチとなった。
 ■復帰2戦目のTORUとの遭遇■

「初対戦がシングルってなんかワクワクしますね!」試合前から高揚感を隠しきれない瀧澤は、いつものようにレゲエに乗ってトップロープを飛び越える。続いて前回の復帰戦からのニューコスチュームに身を包んだTORUが、威風堂々とリングインした。

 バックボーンをレスリングに持つ両雄は序盤、じっくりとしたグランドテクニックの攻防を披露しながら、徐々にTORUが瀧澤の首に狙いを定め始める。ヘッドロック、ネックロック、場外でのエプロンに向けての河津落としなど、執拗な首攻めで瀧澤のエナジーを減らしにかかる。瀧澤もカウンターのドロップキックから形勢逆転を狙い、1か月弱で6キロ増量し、威力の増した得意のビックブートをTORUの左目付近にヒットさせ、レフェリーチェックが入るほどの大ダメージを与える。

 しかしネックブリーカーでTORUは流れを再び取り戻すと、瀧澤のエルボーを受け切り、打ち下ろしのエルボー倍返し。仕上げに入ったTORUに、起死回生のカウンタービックブートで瀧澤も見せ場を作るも、切れ味抜群の強烈なドロップキックから、Dガイスト、背面からのシャイニングウィザード、必殺の垂直落下式ブレインバスターで熱戦に終止符が打たれた。

 試合後TORUは「やる前とはいい意味でイメージと違った。プロレスやっている中で気持ちがこもっていないように見えていたが、やってみたら全然熱くて、何倍もいいレスラーだった」と絶賛した。

 瀧澤も「TORUさんの一撃一撃は凄く重くて、心に響く痛みでした。強かったです」と第一声。TORUはこの試合前に「TTTに入ってよかったと思わせる試合を」との気持ちを胸に抱いて臨んでいたが「入って良かったですよ!TORUさんは(普段は)優しいし、でも試合ではボコボコにしてくれるし。入って良かったですね!」と戦い終えてTORUの気持ちをくみ取るとともに、自らの進路の正しさも実感していた。

【画像】TORUに感謝の気持ちを伝える瀧澤晃頼のツイッター■オリジナリティ溢れるレスラーへ■

 TTTは所属となっても、各レスラーの活動の制限はしない自由な団体だ。「男子も女子も国内外問わず、今まで上がったことのない団体全部で試合したい」と、希望を後押しできる土壌がある。

「NOSAWA論外さんの独特のオーラや雰囲気に、昔から憧れている」としながらも「“瀧澤晃頼”というオリジナルを確立したい」との強い思いを抱く。最終的には「海外からオファーがくるような、世界中で試合できる選手になりたい。WWE、AEW、CMLLのリングで暴れ回りたいですね」との野望を胸に、TTTの瀧澤晃頼は刺激を求めて邁進し続ける。

◆TTT◆
『ATTACK2』
2021年2月13日
東京・新木場1stRING
観衆:140人(札止め)
▼セミファイナル「スペシャルシングルマッチ」(60分1本勝負)
○TORU(19分44秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)●瀧澤晃頼

取材・文●萩原孝弘
 

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