ジョーダンがブルズのトップ100のうち82枠を独占。バックスは意外な選手が1位に…チーム別1試合得点ランキング【セントラル編】〈DUNKSHOOT〉

ジョーダンがブルズのトップ100のうち82枠を独占。バックスは意外な選手が1位に…チーム別1試合得点ランキング【セントラル編】〈DUNKSHOOT〉

ジョーダンのキャリアハイは6年目のキャブズ戦でマークした69得点。圧倒的なスコアリング能力で数々の記録を打ち立てた。(C)Getty Images

連日のようにハイスコアゲームが展開されるNBAでは、今季も多くの選手がキャリアハイを更新するなど、1人の選手が大量得点をあげることも珍しくない。そこで今回は、それぞれのチームにおける1試合最多得点の記録保持者を紹介。第6回はブルズ、キャバリアーズ、バックスなどが所属する「セントラル・ディビジョン編」をお届けする。

■シカゴ・ブルズ
1位マイケル・ジョーダン/69得点(1990年3月28日vsクリーブランド・キャバリアーズ)
2位マイケル・ジョーダン/64得点(1993年1月16日vsオーランド・マジック)
3位マイケル・ジョーダン/61得点(1987年3月4日vsデトロイト・ピストンズ)
3位マイケル・ジョーダン/61得点(1987年4月16日vsアトランタ・ホークス)
5位マイケル・ジョーダン/59得点(1988年4月3日vsデトロイト・ピストンズ)

 多くのファンが予想できただろうが、ブルズの得点記録は“神様”ジョーダンの独壇場。全盛期に1年半の引退期間があったため、ブルズでプレーしたのは実質12年間だったが、その間に2万9277点(キャリア通算では3万2292点)、平均31.5点(同30.1点)と圧倒的な得点力を発揮した。
  キャリアハイは6年目のシーズンにマークした69得点。キャブズ相手に延長にもつれたこの試合では50分間プレーし、フィールドゴール23/37、3ポイント2/6、フリースロー21/23に加え、こちらも自己最多の18リバウンドを奪って勝利に導いた。なお、69得点はリーグ全体では歴代12位とジョーダンにしては控えめだが、プレーオフでは2年目のセルティックス戦で記録した63得点が、今もなお歴代1位として君臨している。

 4度の60点超えを含め、キャリア通算では31回の50点超えを達成(うち1回はウィザーズ時代のもの)。そのうち26試合が最初に引退した1993年までに記録したもので、バリバリのスコアラーだった若手時代はとにかく手が付けられなかった。カムバックした95年以降では、復帰5戦目(vsニックス)に記録した55得点が最多となっている。

 ブルズの歴代ランキングではトップ100のうち82枠をジョーダンが占めており、これはウォリアーズでのウィルト・チェンバレン(85/100)に匹敵する数字だ。ちなみに、ジョーダン以外の選手では70年代前半に主軸を担ったチェット・ウォーカーの56得点(1972年2月6日vsシンシナティ・ロイヤルズ)が最多で8位タイ。次いで、現ヒートのジミー・バトラーが53得点(2016年1月14日vsフィラデルフィア・76ers)で13位タイにつけている。
 ■クリーブランド・キャバリアーズ
1位カイリー・アービング/57得点(2015年3月12日vsサンアントニオ・スパーズ)
1位レブロン・ジェームズ/57得点(2017年11月3日vsワシントン・ウィザーズ)
3位レブロン・ジェームズ/56得点(2005年3月20日vsトロント・ラプターズ)
4位レブロン・ジェームズ/55得点(2009年2月20日vsミルウォーキー・バックス)
4位カイリー・アービング/55得点(2015年1月28日vsポートランド・トレイルブレイザーズ)

 2016年の初優勝に導いた2人の現役スターが同率1位で並ぶ。11年にドラフト全体1位で入団したアービングは、4年目のスパーズ戦でキャリアハイを更新。この日は3ポイント7本、フリースロー10本をすべて沈め、前年王者を延長の末に下す原動力となった。ネッツで活躍する現在はよりスコアラー色が強まり、昨季は2度の50点超えを記録。今季はキャリアハイの平均27.4点をマークしている。

“キング”レブロンは、03~10年と14~18年の計11年間キャブズでプレー。ルーキーシーズンを除くすべての年で平均25点以上と抜群の安定感を誇り、レイカーズで18年目を戦う現在も、その記録は継続中だ。

 ジョーダンと同様、若手時代はワンマンチームの中で奮闘を強いられ、ハイスコアゲームを連発。キャブズでは9度の50点超えをマークしているが、うち8回は移籍前の05~09年に記録したものだ。もっとも、球団記録の57得点は在籍最終シーズンとなる17年に達成。4連敗で迎えた一戦で、フィールドゴール23/34、3ポイント2/4、フリースロー9/9、7リバウンド、11アシストという圧巻の活躍を見せ、チームのピンチを救ってみせた。
 ■デトロイト・ピストンズ
1位ジェリー・スタックハウス/57得点(2001年4月3日vsシカゴ・ブルズ)
2位ケリー・トリプカ/56得点(1983年1月29日vsシカゴ・ブルズ)
3位デイブ・ビング/54得点(1971年2月21日vsシカゴ・ブルズ)
4位ジョージ・ヤードリー/52得点(1958年2月4日vsシラキュース・ナショナルズ*)*現フィラデルフィア・76ers
5位ジョージ・ヤードリー/51得点(1958年1月15日vsボストン・セルティックス)
5位リチャード・ハミルトン/51得点(2006年12月27日vsニューヨーク・ニックス)

 ディフェンシブなスタイルで過去3度の優勝を成し遂げたピストンズは、他チームに比べて際立ったスコアラーの印象は薄い。そんななかでも1位に立つスタックハウスは、当代屈指の点取り屋として鳴らしたスウィングマンだ。97年の12月にシクサーズからトレードで加入すると、2000~02年は3年連続で平均20点以上を記録。キャリアハイ&球団新記録の57得点をあげた00-01シーズンは、平均29.8点でリーグ2位、総得点では最多の数字を残した。

 2位のトリプカは80年代に活躍したSFで、2年目の83年に当時の球団記録を更新。3位のビングと4位のヤードリーはともにリーグ得点王に輝いた経験を持ち、殿堂入りも果たしているレジェンドだ。5位タイのハミルトンは04年優勝時のメインスコアラー。在籍9年の平均得点は18.4と決して爆発力のあるタイプではなかったが、06年のニックス戦でキャリア唯一の50点ゲームを披露した。
 ■インディアナ・ペイサーズ
1位レジー・ミラー/57得点(1992年11月28日vsシャーロット・ホーネッツ)
2位ジャーメイン・オニール/55得点(2005年1月4日vsミルウォーキー・バックス)
3位TJ・ウォーレン/53得点(2020年8月1日vsフィラデルフィア・76ers)
4位ビリー・ナイト/52得点(1980年11月11日vsサンアントニオ・スパーズ)
5位ポール・ジョージ/48得点(2015年12月5日vsユタ・ジャズ)

 トップに立つのは、18年のキャリアすべてをペイサーズに捧げた名シューター、ミラーだ。入団6年目の1992年11月のホーネッツ戦で、ナイトが持っていた球団記録を更新。50点超えはキャリアでこの1度きりだったが、通算2万5279点は2位を1万点以上引き離し球団1位に君臨している。ただ記録以上にファンの記憶に刻まれるのが、“ミラー・タイム”と称された土壇場での勝負強さ。記録、人気、貢献度などすべて含めてフランチャイズ史上最高の選手と言っていいだろう。

 2位にはそのミラーからエースの座を受け継いだオニールがランクイン。211cmのサイズにしなやかなスキルを備え、2002~07年には6年連続でオールスターに選出。55得点を叩き出した04-05シーズンは自己最高の平均24.3点をマークした。

 3位のウォーレンはバブルで開催された昨季後半戦の初戦で53得点の大爆発。5位には現在クリッパーズで活躍するジョージが名を連ねている。
 ■ミルウォーキー・バックス
1位マイケル・レッド/57得点(2006年11月11日vsユタ・ジャズ)
2位カリーム・アブドゥル・ジャバー/55得点(1971年12月10日vsボストン・セルティックス)
2位ブランドン・ジェニングス/55得点(2009年11月14日vsゴールデンステイト・ウォリアーズ)
4位カリーム・アブドゥル・ジャバー/53得点(1970年11月4日vsクリーブランド・キャバリアーズ)
4位カリーム・アブドゥル・ジャバー/53得点(1971年1月27日vsボストン・セルティックス)
4位カリーム・アブドゥル・ジャバー/53得点(1972年2月9日vsクリーブランド・キャバリアーズ)
4位カリーム・アブドゥル・ジャバー/53得点(1972年2月18日vsフィラデルフィア・76ers)

 バックスには通算得点でリーグ歴代最多を誇るジャバーと、現エースのヤニス・アデトクンボという2人のMVP経験者がいるが、1試合最多記録保持者はこのいずれでもないという結果に。

 2人を抑えてトップに立つのは、2000年のドラフト2巡目43位で入団したレッドだ。左利きのシューターは無名の存在から徐々に頭角を現わし、4年目にオールスター選出。06-07シーズンには11月のジャズ戦で球団新記録となる57得点を叩き出すと、3月のブルズ戦でも52得点と2度の50点ゲームを演じた。在籍11年で球団史上4位の1万1554点を積み上げ、08年の北京五輪ではチームUSAのメンバーとして金メダルも手にしている。

 2位タイで並ぶジェニングスはプロ1年目、それもデビュー7戦目に55得点のハイパフォーマンスを披露。ルーキーとしてはウィルト・チェンバレン(58得点)、リック・バリー(57得点)、アール・モンロー(56得点)、エルジン・ベイラー(55得点)らレジェンドたちに次ぐ歴代4位タイという大記録だった。

 2位以下を占めるジャバーについてはもはや説明不要だろう。1969年のドラフト1位でバックスに入団すると、2年目に得点王とリーグMVPを受賞し、創設3年目のチームを優勝に導くなどリーグを席巻。75年にレイカーズへ移籍したが、バックスでの6年間でMVP3回、得点王2回、50点ゲーム10回と圧倒的な成績を残した。

構成●ダンクシュート編集部

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