「見事なまでに美しい」佐藤琢磨も絶賛する今季マシンのカラーリングがお披露目!インディ500連覇に向けて精力的にテスト走行

「見事なまでに美しい」佐藤琢磨も絶賛する今季マシンのカラーリングがお披露目!インディ500連覇に向けて精力的にテスト走行

佐藤は「チームは良い状態なので、2021年もこの流れを続けていきたい」と新シーズンへの意気込みを語った。(C)Getty Images

2年連続、通算3回目のインディ500制覇に向け、佐藤琢磨が動き出している。

 1月後半にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで初走行。2月に入り、同サーキットで2度目のテストを実施し、2月の終わりにもアラバマ州のバーバー・モータースポーツ・パークでテストを行なった。

 日本の四輪レース界を長年リードしてきた44歳のベテランは、2021年もホンダ製2.2L V6ツインターボ・エンジンを搭載するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからNTTインディカー・シリーズに参戦。今シーズンを戦うマシンのカラーリングも公開された。

「The real car looks stunning(実車は見事なまでに美しい)」と佐藤が表現したカラーリングは合計3種類。多くのレースで使用される白/青パターンに加え、チーム創設30周年を記念したスペシャルカラーが2種類ある。
  1種類は白と赤をベースにしたもので、チーム創設者であり、現在もコメディアンのデイヴィッド・レターマン、実業家のマイク・ラニガンと一緒に共同オーナーを務めるボビー・レイホールが、自らの現役ラストイヤーに駆った1998年のマシンにインスパイアされたデザインとなっている。このカラーリングは、アメリカのセキュリティ関連企業、デジタル・アリー社がプライマリースポンサーとしてカーナンバー30の佐藤琢磨車をサポートする、シリーズ全17戦中5戦に登場する。

 もう1種類はネイビーとオレンジをベースにしたもので、人材関連サービスを提供する、同じくアメリカのピープル・レディ社がプライマリースポンサーを担うインディ500に限られた、いわば“インディ500スペシャル”。去年はサイドポンツーンのみだったが、このピープル・レディ・カラーに彩られたマシンを走らせ、100回以上の伝統を誇るレースで2回目の優勝を果たしており、験の良いカラーリングといえるだろう。塗り分けは、1992年にインディカー・シリーズを制したレイホールがドライブした、ミラービール・カラーのマシンをモチーフにしている。
  20人しかいない複数回優勝者のリストに名を連ねた佐藤には、テストの合間、嬉しい出来事もあった。歴代のインディ500優勝者の顔が刻まれた『ボルグ・ワーナー・トロフィー』に、新たにもうひとつ、自分の顔が追加されたのだ。

 インディアナポリス・モータースピードウェイ・ミュージアムでのセレモニーに出席した前年度ウィナーは「新しい顔の方が少し光っていて、笑顔がいいですね」と目を輝かせた。
 「歴史を考えると、自分がここにいることが、どれだけ幸運なことなのか信じられない。去年の優勝は、チャンスがあれば(最多の)4勝を目指せるという希望を与えてくれた。チームと一緒に仕事をして、毎回より良くなろうとしているので、3度目の機会に恵まればいいなと思っています。今、チームは良い状態なので、2021年もこの流れを続けていきたい」

 104回を数えるインディ500で2連勝を飾ったドライバーは、わずかに5人。3回優勝したドライバーも7人のみだ。もしここ1、2年以内にもう1勝できれば、A.J.フォイト、アル・アンサー、リック・メアーズしか達成していない最多に並ぶ4勝目も見えてくる、また、アンサーの47歳360日を上回る史上最高齢での優勝も決して不可能ではない。

 4月18日にアラバマで決勝レースを迎えるアメリカンレーシングへの12年目の挑戦は、もうすでに始まっている。

【画像】「実車は見事なまでに美しい」と佐藤琢磨が表現した3種類のカラーリング

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

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