山本美憂が46歳でも闘いをやめない理由。「衰えている実感がない。やればやるほど強くなる」

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 国内最強のレスリング一家"山本ファミリー"の看板を背負って戦う、長女・山本美憂。総合格闘技デビューは41歳と遅かったが、そこから着実に進化を遂げている。アスリートの"敵"である年齢に逆らうように戦い続けることができるのはなぜか。そこには、幼い頃からともに歩んできたファミリーとの絆があった。

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総合格闘技で戦い続ける山本美憂

――2016年のリオ五輪への出場が叶わず、その後に、総合格闘技に転向されました。どんなところに興味を持って転向を決意したのでしょうか?

山本美憂(以下:山本)以前は、自分が総合格闘技の世界に行くなんて想像もしていませんでした。ただ、リオへの挑戦が終わったあと、練習を再開して次の目標や刺激を探していたんです。ちょうどその頃に、(弟の)ノリの体調が悪いという話を聞いて、総合格闘技を始めれば、姉として近くにもいれるんじゃないかと考えました。もともと"KID"への憧れがあったのも大きかったと思います。

――KIDさんは美憂さんがプロに転向した頃から体調が悪くなっていたのですね。

山本 急に悪くなったわけじゃなかったんですけど、「もし何か見つかっても、すぐ治療すれば大丈夫」という時期でした。でも姉として近くにいたかったんです。だから身の回りの世話もしていましたね。

――怪我なども重なりKIDさんの試合が減っていたので、そろそろ引退なのかと感じていましたが、そんな事情があったんですね。そのころ、KIDさんは何か言っていましたか?

山本「俺の病気が治ったら一緒にRIZINに出よう」と言ってくれていました。だから私も「それまでに勝てるように頑張る」と伝えていましたね。

――美憂さんの総合格闘技の初試合は、RENAさんとのビッグマッチでした。最初の試合の感触はいかがでしたか?

山本 準備期間が2カ月半しかなかったので、思ったとおりの試合ができなかったのが悔しかったです。そのあとも、「何かを掴んだ」という実感はありません。でも、「もともと強いから、いろんな部分でハマってきたら誰にも負けないはず」というKIDの言葉をずっと信じていました。

 だから試合に負けた時は悔しいけど、その日の夜には「次はあれをしなきゃいけない、これもしなきゃいけない」といったように前向きになっているんです。負けという事実を突きつけられても、落ち込んでいる時間もないし、「まだそんなレベルじゃないだろ」って感じですね。

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