攻撃面ではデメリット現象増加。森保ジャパン、付け焼刃の4−3−3は続くのか

カタールW杯アジア最終予選特集

 1−1で迎えた後半86分、途中出場の浅野拓磨が相手ボックス内左の角度のない位置で放ったシュートが呼び込んだオウンゴールで、森保ジャパンはオーストラリアから勝利をもぎ取った。


4−3−3の採用で、従来とは大きく異なる現象が出てきた森保ジャパン

 九死に一生を得たとは、まさにこのこと。これで、何とかグループ2位以上の可能性を残した。

 試合後、森保一監督は「絶対にW杯に出るんだという気持ちを強く持って(選手たちが)戦い抜いてくれた。W杯への道はつながり、すばらしい勝利となった」とコメントしたが、その言葉には、現在のチームが置かれている状況と精神状態が集約されていた。

 とはいえ、オマーンも3−1でベトナムに勝利し、勝ち点でオマーンと並ぶ日本は、総得点の差でグループBの4位。11月に控えるベトナム戦とオマーンとの直接対決で計6ポイントの勝ち点を確保するためにも、今回のオーストラリア戦で起こっていた現象を、改めて検証しておく必要があるだろう。

 とりわけこの試合には、これまでの森保ジャパンでは見られなかった見逃せない変化、つまり従来とは大きく異なる事象が攻守両面にわたって存在していた。

 大きな変化の根源となったのが、想定外とも言える4−3−3の採用だった。

 2018年ロシアW杯後に発足して以来、森保ジャパンがこれまで戦ったAマッチ42試合のなかで、試合開始時の布陣が4−2−3−1でなかったのは、実質的にA代表ではなかった2019年E-1サッカー選手権を除くと、わずか3試合(2019年6月のトリニダード・トバゴ戦、エルサルバドル戦、2020年11月のパナマ戦)。そのいずれもが、森保監督のプランBとされてきた3バック(3−4−2−1)だ。

 プランCの4−3−3については、今年3月のモンゴル戦の後半で初めて試し(19分間)、5月のミャンマー戦の後半62分からも使っていたが、キックオフ時からの採用は今回が初めてだった。しかし、数字上は同じ4−3−3であっても、その2試合と今回では、根本的な違いがある。それは、インサイドハーフの人選だ。

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