鍵山優真らを担当。気鋭の振付師が語る「私を導いてくれたプログラム」

 フィギュアスケートファンなら誰もがあるお気に入りのプログラム。ときにはそれが人生を変えることも――そんな素敵なプログラムを、「この人」が教えてくれた。

私が愛したプログラム(5)
佐藤操
『ボレロ』ジェーン・トービル&クリストファー・ディーン

 私が最初に感動したプログラムは『ボレロ』です。ジェーン・トービル&クリストファー・ディーン組というイギリスのアイスダンスチャンピオン(1984年サラエボ五輪金メダリスト)のカップルが、五輪でフィギュアスケート史上初めて、9人のジャッジ全員から芸術点で6.0満点のパーフェクト評価を受けたすばらしいプログラムです。


サラエボ五輪で金メダルを獲得したジェーン・トービル、クリストファー・ディーン組の演技

 2019−20シーズン、事情があって私は鍵山優真選手のコーチ役を務めました。銅メダルを獲得した四大陸選手権をはじめ、さまざまな試合に同行したのですが、「自分はコーチじゃなくて振付師なんだ」と思うことがありました。

 本来、コーチであれば鍵山選手につきっきりになるべきですが、他の選手がすばらしいプログラムを演技していると、私はそれが見たくなってしまうんです。いま、振付師として活動している私にとって、この『ボレロ』は「振付師になってみたい」と思わせ、導いてくれた原点のプログラムでもあります。

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