ストーブリーグ開幕!! 巨人軍覇権奪還を目指すための新戦力の鍵は“野手”にあり!

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■Bクラスに終わった今シーズン、補強なしは“論外”に近い

今シーズン、Bクラスとなる4位に終わった巨人。来シーズンはAクラス入りという低い目標ではなく、優勝しか許されない状況のため、補強は必須条件だろう。

特に野手に関しては高齢化が目立つ。2019年のオフに阿部慎之助の引退や、アレックス・ゲレーロの退団があったにも関わらず、ユーティリティプレイヤーであり、左打ちの好打者・鈴木大地などがFA宣言したなかで、補強らしい補強をほとんどしなかった。

その結果、グレゴリー・ポランコが入団する前は、左打者で長打を打てる選手が丸佳浩しかいない状態だった。

2020年は序盤の貯金で優勝をしたものの、原辰徳第三次政権のピークは2019〜2020年の序盤まで。年々退化していることは否めない状況である。

そのため、今シーズンは首脳陣の血の入れ替えを行なった。このあとはドラフトからFA、戦力外通告を受けた選手などを獲得できるチャンスがある。新戦力を満遍なく獲得することが「補強」である。補強をほとんどしないことは“論外”に近いものと見ている。

■ドラフト会議では浅野翔吾の指名を表明

巨人は高松商の浅野翔吾の指名を表明した。

交渉権を獲得すれば、岡本和真以来の高卒大型野手である。これまでの巨人のドラフトを見ると、2017年に清宮幸太郎や村上宗隆を外したことが、チーム内における野手の高齢化につながっている。2020年も佐藤輝明を指名したが、交渉権を獲得できなかった。

指名を表明された浅野は甲子園で圧倒的な成績を残した。下記が甲子園の通算成績である。

通算:5試合 打率.647 4本塁打 8打点 7盗塁  出塁率.750 長打率1.471
【参照】ドラフトレポート https://draftrepo.blog.fc2.com/blog-entry-5169.html

打率や本塁打、長打率を見ても高校生離れした成績を残しているが、一番打者を任されていたことからもわかる通り、足の速さも武器である。ただ、甲子園で見せた圧倒的な打力は非常に魅力的だ。

甲子園に関してみても、近江の山田陽翔投手からホームランを放っている。速い球から変化球まで満遍なく打てていたことから、近年単位でみてもトップクラスの高卒野手に相応しい選手であることは間違いない。

⚾️ #第104回全国高校野球選手権大会 ⚾️ #高松商 × #近江
山田と浅野の注目対決💥第2打席!
真っ向勝負を制したのは、浅野翔吾! #バーチャル高校野球 で🔴ライブ中継中❗️

📲💻PC・スマホでも視聴する▼ https://t.co/b6vu58Pk51 #高校野球 #甲子園 #浅野くん #ホームラン pic.twitter.com/XcAGMlJ2d8

— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) August 18, 2022

U-18では木製バットへの対応力を見せ、打率.333、1本塁打、4打点、OPS.967という活躍ぶり。

また、今年の高校生世代に関しては、新型コロナウイルスの影響もあり、練習量の不足が露呈されたとも言われている。そのため、プロ入り後に練習を積めばさらに化ける可能性もあるだろう。まとまりすぎていない現在の能力や体格、適応力、ポテンシャルを見ても、プロ野球選手として成長し、活躍する姿に期待しながら注目していきたい。

■FAから戦力外まで…目玉選手の獲得へ

今シーズンは、例年以上にFAを行使しそうな選手が多い。

特に、森友哉や西川龍馬あたりを獲得できるかが注目だ。森友哉に関しては、大城卓三や小林誠司がいるから不要との声が多いなか、この2選手と比較をしても力は雲泥の差があると見ている。

森は、外角の難しい球やタイミングを外された球も合わせて、レフト前に持っていくのがうまいため、打率を残すことができる。2019年のように、コンディションが良ければタイミングをずらされても、本塁打を含む長打を反対方向に生み出せるタイプであることから、捕手ながらも異次元な打撃センスの持ち主である。

卓越したバットコントロールはもちろんのこと、守備も年々よくなっている。3人体制で運用ができれば、高いパフォーマンスを発揮できるのではないだろうか。

力と力のぶつかり合い。福岡ソフトバンク( @HAWKS_official )・甲斐野投手vs埼玉西武 ( @lions_official )・森選手。 #sbhawks #seibulions pic.twitter.com/bUDKdfxpjd

— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) July 8, 2019

西川に関しては、同一リーグからの獲得ではあるが、こちらも高いバットコントロールを誇る。外野手としてみても、丸の高齢化や浅野を獲得したあとまでの時間を考えても、必要な選手だ。

パ・リーグでは、秋吉亮がソフトバンクから構想外になった。近年は怪我などの影響で思うような成績を残せずにいた。しかし、今シーズンは途中で加入したこともあり、準備期間が少なすぎた面もあっただろう。年俸などのコストを考えても、復活をすればかなり儲けものになるため、獲得に動いて欲しい。

巨人はこれまで華やかな移籍選手だけではなく、キャリアの下り坂ながらも巨人に入団してから復活を遂げ、チームを優勝に導く一角となる選手も多い。中継ぎで言えば、大竹寛や青木高広、高木康成といったあたりは、巨人在籍時のキャリア終盤で復活した例だろう。

巨人はFAを利用しての移籍数が他球団よりもはるかに多く、野手なら落合博満や清原和博、広沢克己、江藤智といった球界を代表するスラッガーを、投手なら工藤公康や豊田清、杉内俊哉、山口俊といった球界屈指のエースやクローザーを補強してきた。

ストーブリーグでも巨人は、ファンもアンチも含めて球界を盛り上げる存在と言える。個人的には、これからもなりふり構わない動きで、野球界を沸かせてほしいと願っている。

〈ゴジキ〉

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