大谷翔平に会いに行こう! 聖地エンゼルススタジアム巡礼ガイド
2023年04月19日 07時00分WANI BOOKS NewsCrunch
■そうだ、エンゼルススタジアムへ行こう!
最近、周りに大谷翔平選手の虜となった新参野球ファンが「新年の抱負として『健康になる』と掲げてジムを大混雑させる新規メンバー」のごとく爆増しています(例えがくどい)。そのなかでも個人的に注目(?)をしているのが、仕事の同僚でもあるメアリー(仮名、25)。会うたびに週末に手に入れた大谷グッズや、カメラロールを牛耳るさまざまな“ShoBAE(ショーベイ)”※の姿を満面の笑みで見せてきます。
※ShoheiとBAE(Before Anyone Else=「誰よりも先に」。恋人/恋愛対象の呼称)をかけた、世界中の大谷ファンが創り出したネット用語
そして「なんで翔平様はすごいの?」といった初歩的な質問から、「投げるのも打つのも出来るのは翔平様なんだから、なんで翔平様がMVPじゃないの?」といった地味に奥深い話まで振ってくる、非常に勉強熱心な逸材です(ちなみに彼女、WBCは母国ではなく大谷選手を応援していました。もう日本の市民権を与えるべき)。
さて、そんなメアリーに最近よく聞かれることは「どうやったら大谷翔平を見に行けるか?」。写真や映像ではもう満足できず、生身の“ShoBAE”を見に行くしかない! とのこと。ここまで盛り上がっていたら、まぁそりゃそうですよね。
そこで、私は数年前にエンゼルスを現地観戦したことがあるので、自身の経験に沿ってメアリーにお話をしましたが、「全国の大谷ファンにも共有してあげて!」と言われて生まれた今回の記事。というわけで、読者の皆様とも物語方式で共有できればと思います!

▲筆者@エンゼルススタジアム
1.飛行機
まずは日本からの脱出。私は東京在住なので、羽田空港から旅立ちました。
目的地は西海岸のカルフォルニア州ロサンゼルス空港、通称LAX。直行便は東京以外では大阪(関西国際空港)からも出ていて、直通便の場合は10時間半くらいかかります。
が、空港からエンゼルスの本拠地エンゼルススタジアムは車で40-50分の距離です。飛んでしまえば、それ以降の移動は比較的に楽でしょう。

▲いよいよ大谷翔平巡礼のスタートです
ちなみに筆者一家は従前よりJAL派ですが、ANA、United、Deltaなどもフライトを飛ばしています。最近、LCCのZIPAIRも運行開始したみたいです。
なお、アメリカへ入国をする場合、観光客は基本的にESTA(電子渡航認証システム: https://esta.cbp.dhs.gov/esta )での事前申請が必要となります。申請が漏れていると入国をできないので、必ず出発前に済ませておきましょう。
フォームは全て英語ですが、解読・申請の仕方はネットなどで検索をすればリソースがたくさん出てくるので、わからなければ調べてみてください。
ちなみに、誤って即入国拒否項目にチェックをつけてしまうと、かなり煩雑な手続きを経ないと解除できないらしいので、くれぐれもご注意ください。筆者の父の友人は誤ってテロリストを名乗ってしまい、それ以降、アメリカの土を踏むことはなかったとのことです。
そして残念ながら、このESTA申請は有料です。記事執筆時点では21USD(約2800円)かかってしまいますが、一度申請をすれば2年間は有効となるので、その期間は何度でも大谷観光できますね☆
2.ホテル
さすがに日本から日帰り観戦は難しいので、宿泊先を確保する必要があるでしょう。スタジアム周りには、ヒルトン系やマリオット系といった主要系列のホテルもありますが、個人的にオススメなのはスタジアムから車で10分程度のところにあるディズニーランド周辺のホテル。わざわざカルフォルニアまで足を運ぶのであれば、大谷観戦旅行のついでに観光もしていただきたいところなので、日本人御用達のディズニーとエンゼルス観戦の二刀流観光はいかがでしょうか。
ちなみに筆者はユニバーサルスタジオ派ですが、エンゼルススタジアムから車で1時間程度離れているので、エンゼルス戦を1試合以上を見に行きたい方にとってはあまりオススメできません。そして筆者はハリーポッターランドのホグワーツ城でスマホを盗まれたので、もう行きたくありません。ぴえん

▲背景のKrustyくんとは裏腹にしょんぼりしている筆者(サングラス姿)
3.交通手段
一番楽なのは圧倒的にレンタカーですね。LAXにもいくらでもレンタカー屋はあるので、運転できる方はこちら一択だと個人的には思います。
エンゼルススタジアムにも広大な駐車場があるので、試合時の移動には困らないですし、ディズニーランド以外にもロサンゼルス周辺を観光したい方にとっては間違いないでしょう。
車を運転できない/自信がない方、お酒をガッツリ楽しみたい方はUberなどの配車アプリや公共交通機関が使用できます。
日本ではあまり馴染みない配車アプリですが、あらかじめ日本でダウンロードをしておいたうえで、日本語設定にしておけば使用には困らないですし、安全性も公共交通機関に比べて上だと(個人的には)思います。球場に配車アプリ専用の乗降所もあるので、乗降場所も迷うことはないでしょう。
公共交通機関としては球場の近くに『ARTIC』という駅があり、MetrolinkのOrange County LineもしくはAmtrakの電車が通っているほか、周辺地域(前述のディズニーランド周り含むアナハイム市へ)のシャトルバスもあります。
ただ、本数はかなり少なく、日によっては試合からの行き来に適してないケースもあるのでご注意ください!
■さあ、チケットをゲットしよう!
さて、一番大事なチケット選びについて詳しくお話ししましょう。
☆購入場所:各種チケット販売サイト
まずはチケットを買う場所ですが、基本的にはエンゼルス公式サイトより直接購入をするのが主流です。
基本的には英語表記のみになってしまいますが、革新的な技術の進歩により「ブラウザー内の翻訳機能」という素晴らしいものが存在するので、ぜひそちらを活用してみてください!
なお、近年のチケットは原則モバイルチケットとなっており、MLBのチケット専用アプリ「MLB Ballpark」が必要となりますので、あらかじめスマホへダウンロードをしておきましょう。
MLB Ballpark | MLB.com( https://www.mlb.com/apps/ballpark )
ほかにもStubHubやSeatGeekといったチケット流通サイトもあり、よほど人気な試合でない限りはこれらのサイトのほうがチケットを安く購入できます。ただ、サイトによっては日本のクレジットカードを受け付けていなかったり、現地の方と直接英語でのやりとりが必要だったり、と若干使いづらい部分もあるのでご留意ください。
☆観戦スタイルに応じて席を選びましょう!
エンゼルススタジアムは3階層(1階:100番〜200番台、2階:300番台、3階:400~500番台)になっておりますが、観戦スタイルによってオススメ場所が変わります。
(注:エンゼルススタジアムのホーム側は3塁側です。日本では通常1塁側がホームとなっていますが、ホーム側のベンチ前の席を狙う場合は間違えのないようにしてください)
1.思いっきりドアップで大谷選手を見たい方:109~127番台
最も内野に近い席であり、投手および打者としての大谷選手を見るには一番優れている場所! 本命の試合で取りましょう。ちなみに筆者は110番の2列目に座りましたが、大谷選手がフィールドからベンチへ戻ってくる際には目の前を通りました。

▲生で見ると改めてめちゃくちゃ身長高い
2.コスパ重視のあなたにオススメ:300番台
2階席なので100~200番台よりは安いものの、前方列によっては200番台よりフィールドに近いことも。最もコスパ・バランスがいいチケットが取れるかと思います。直前になっても多少のチケットが残っている可能性も高いので、滞在中に追加で試合観戦をしたい際には探してみる価値はあるかと思います。

▲故Tyler Skaggs選手の追悼試合にてノーヒットノーランを達成したエンゼルス。305番台の席より
3.雰囲気だけでも味わいたい方へ:400番台
3階席なので最も安く、球場の雰囲気や演出を味わうには最適。大谷漬けの観戦旅行をしたい場合でも、さすがに毎試合100番台のチケットを購入する予算を持っている人は少ないかと思うので、優先度の低い試合(大谷選手が投手として登板をしないとわかっている試合など)の際に狙うのがいいかと思います。フィールド上の選手は小さくてあまり見えなくとも、スクリーンは鮮明に見えるので演出などは十分に楽しめます!

▲大谷選手が映し出されると大歓声が起こります
4.個人的にオススメしない場所
上記(109~127番)以外の100番台:一番高額で値段の割には大谷選手の主戦場(内野)から遠く、角度もイマイチになってしまいます……。

▲こちらが107番台からのビュー。いい席ではあるんですが、大谷選手目当てで行く場合は価格に見合ってないのでは?
200番台(含む外野):1階にあるものの、物理的にフィールドから遠い。前述の通り300番台のほうがむしろ近い。ただし、ホームランボールを狙いたいのであれば外野席(236~260番台)を確保するのはアリかもしれない!
500番台:ズバリ、遠すぎて何も見えません。何試合も通う現地民にとっては1桁ドルで気軽に球場へ来られるチケットではあるものの、わざわざ日本から出向かってまで行くには、かなり物足りないと思います。

▲大谷翔平が歴史を変える瞬間をぜひ現地で! 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
■大谷翔平が歴史を変える瞬間をぜひ現地で!
相応の金額をかけて、国際旅行をしてまで一人の選手を見に行くのは、いくら野球や大谷選手が好きだとしても少し気がひけるかもしれません。しかし、(エンゼルスファンですらない)筆者からしても、それでも時間・お金に見合った以上の価値がある経験だと思います。
大谷翔平はまさに野球の歴史を変えている最中であり、それを1試合でも生で観戦をすることはかけがえのない貴重な経験でしょう。迷っている方は思い切って行ってみてはいかがでしょうか!
おまけ
アメリカ西海岸在住民であれば、ほぼ満場一致で「史上最高のハンバーガーチェーン」と豪語する、『In-N-Out Burger』が超オススメです!
とにかくうまい! ずっと東海岸に住んでいた筆者にとっては初体験でしたが、美味しかったうえにかなり安い(バーガー+ポテト+飲み物で5〜7ドルで食べれちゃいます)。カスタマイズも豊富で、「プロテインスタイル」(バンズの代わりにレタス代用)や「アニマルスタイル」(肉をマスタードで焼き、玉ねぎ、ピクルス、ソースを追加)といった名物カスタムも売りポイント。英語での注文が少し怖いかもしれませんが、カルフォルニアのソウルフードをぜひ堪能してみましょう!

▲圧倒的なボリューム感もメジャー観戦ならでは!
■プロフィール
KZilla(ケジラ)
〈KZilla〉
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