2023年日本野球の総決算! プロ野球から高校野球までを振り返る

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AIざっくり要約

  • 世界野球で3度目の優勝を遂げた日本代表の活躍を振り返る。
  • 高校野球では山梨学院と慶應義塾が優勝、指導法が時代に合わせ変化している。
  • 著者は今後も野球関連の執筆・出版活動を続けていく述べた。

実験的な機能のため、正確性を欠く可能性があります。記事本文と併せてご確認ください。

■3度目の世界一に輝いたWBC

今年はやはり、シーズン開幕前に開催されたWBCで優勝したことが非常に話題になった。

That was the most ELECTRIC ending we could have dreamt of! #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/s1WIImh3eq

— World Baseball Classic (@WBCBaseball) March 22, 2023

「歴代最高のチーム」との前評判が高かったチームを、栗山英樹氏がまとめあげて無敗で世界一に輝いた。

チームとして見ると、大谷翔平が二刀流としてチームを引っ張り、ラーズ・ヌートバーがチームを鼓舞するかのようにアグレッシブなプレーを見せ、勢いを持ち込んでくれた。

大谷は、投打で大会を支配するかのような活躍を見せ、文句なしのMVPに輝く。MLBでもシーズンMVPに輝いており、MVPをW受賞した結果になった。

吉田正尚は、メジャー1年目だったにも関わらず、強い意志を持って出場。3番や4番に座り、打率.409、2本塁打、13打点を記録し、ベストナインに輝く活躍を見せた。

特に、メキシコ戦の同点3ランホームランは記憶に残っている人が多いのではないだろうか。

2022年シーズン、日本人の最多本塁打記録を樹立した村上宗隆は、大会序盤は不調だったものの、準決勝では勝利を決めるサヨナラタイムリー、決勝では同点ホームランを放つ活躍を見せた。

まさに「信じる力」が結果に結びついた瞬間だった。

また、投手陣は世界一に相応しいメンバーだった。先発陣は大谷、ダルビッシュ有、山本由伸、佐々木朗希と最高の布陣を形成。第二先発からリリーフ陣まで隙のない陣容を揃えた。

国別の成績を見ても、投手成績では防御率2.29を記録した日本が圧倒的な成績で、参加国1位になった。

もちろん野手陣も負けていない。打撃成績を振り返っても、チーム打率は3割近い成績(.299)を残し、55打点と56得点、10盗塁は1位、9本塁打と66安打は2位を記録。

成績を見ても世界を圧倒した大会であり、まさに「歴代最高のチーム」に相応しい結果だった。

▲「歴代最高のチーム」でトロフィーを掲げた 写真:AP / アフロ

■高校野球は指導から戦略まで時代の変わり目

高校野球に目を向けると、センバツは山梨学院、夏の甲子園は慶應義塾、国体は仙台育英・土浦日大(両校優勝)、明治神宮大会は星稜が制した。

特に目立ったのは、夏を制した慶應義塾と夏は準優勝、国体を制した仙台育英だろう。

ひと昔のような、体育会系の象徴だったスパルタ教育は、時代遅れと言われるようになり、高校野球の指導法も変わりつつある。

慶應義塾に関しては、髪型や練習時間の効率化などが話題にあがった。

スパルタ教育が淘汰される現代では、時代に合っているという見方が多かったのではないだろうか。ただ、これに関しては、選手個人の自主性やポテンシャルがあるのが前提なのを忘れてはいけない。

話題だけが先行しているがゆえに、勘違いしている人は多いが、楽をして勝てているわけはないのだ。

さらに、この世代の慶應義塾は、センバツの時点で仙台育英と互角の試合をしていたこともあり、夏の大会でも優勝候補のひとつだった。「甲子園で勝ちあがる」という意味合いでは、非常に高いポテンシャルがあったのは間違いなかった。

仙台育英は、この連載でもたびたび取り上げているように、須江航氏が監督に就任してからは常にトップクラスの強さを見せている。

須江氏は、選手個人のデータを取ったうえでマネジメントをしており、こちらもスパルタではない方法論で能力を最大化している。

また、時代に合わせて最適化するかのように、先発からリリーフまで任せられる投手を3人以上育成し、その投手たちをうまく運用する力が頭抜けている。

野手陣に関しても、派手さはないものの低くて強い打球を飛ばすことを意識していることや、要所では連続で犠打を重ねて勝利に結びつけるなど、バリエーションの豊かさもあった。

また、須江氏が指揮を執ってからは、仙台育英のイメージも大きく変わったに違いない。以前までなら、不祥事や試合中の行動などからヒールのような扱いをされていたのは事実としてある。

ただ、須江氏になってからは、純粋な強豪校として認知され、今では大阪桐蔭と同等の人気を誇っているといっても過言ではない。

須江氏のメディアで発するコメントは、多くの野球ファンの心に残ることもあり、それも多くのファンを獲得している要因だろう。

「青春って、すごく密なので」

甲子園優勝直後に情熱大陸に語った真意

仙台育英学園高校
硬式野球部監督/須江航

MBS/TBS系 #情熱大陸 12月4日夜11時OA
📱 https://t.co/5Se5dSbteF #mbs #jounetsu #仙台育英 #高校野球 #センバツ @SenbatsuLIVE #名言 #名言集 #流行語大賞 pic.twitter.com/KoZjBiDIXd

— 情熱大陸 (@jounetsu) December 1, 2022

須江氏が率いる仙台育英は、来年以降も注目していきたい。

■最終回にあたり著者からひと言

最初は寄稿から始まり、1年間連載を持たせていただきました。そして、今回の記事で『ゴジキの新・野球論』は最終回となります。

おかげさまで、多くの記事がランキングTOP5入りし、その中でも1/3ほどの記事が1位を記録したと思います。これも記事を読んでくださる読者の皆さまがいてこそです。本当にありがとうございました。

今年は、この連載とYahoo!ニュースのコメンテーター、高校野球ドットコムの寄稿をはじめとし、7月には『戦略で読む高校野球』(集英社新書)と『21世紀プロ野球戦術大全』(イースト・プレス)を出版しました。

まだ、学生だった2019年に光文社さまで書かせていただいた寄稿から4年経ち、現在はさまざまなメディアから複数の書籍出版まで野球関連のお仕事に携わることができ、非常に光栄です。

来年もワニブックス・ニュースクランチでは、野球関連のニュースがあった際などに記事を書かせていただく予定です。

今後もさまざまなことに挑戦できればと思います。

1年間ご愛読いただき、ありがとうございました。

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