前代未聞の誤審 オリ福良監督が激怒したワケと、シーズン終盤に残る不安

前代未聞の誤審 オリ福良監督が激怒したワケと、シーズン終盤に残る不安

オリックス・福良監督【写真:荒川祐史】

度々リクエストを成功させてきた温厚な福良監督が猛抗議

■ソフトバンク 5-3 オリックス(22日・ほっと神戸)

 本来、誤審を防ぐはずのリクエスト制度が、まさかの誤審を生んでしまった。22日に行われたオリックス対ソフトバンク戦で、延長10回に中村晃の放った勝ち越し2ランを巡り、試合後に審判団が誤審だったことを認めて球団に謝罪を行った。結果は変わらず、オリックスは3-5で敗れて4位に転落する後味の悪い試合となった。

 やはり福良淳一監督の“目”は確かだった。試合後に一目散に審判団の前に姿を見せると鬼気迫る勢いで怒号が響き渡った。「誰が見てもファウルやないか! 打った本人(中村晃)もファウル、一塁(小谷野)、ショート(安達)もファウル。もう一度、ビデオ見てくれよ!」。あれだけ怒りの口調で話す姿は監督就任後初めての、異質ともいえる光景だった。

 5月30日の中日戦ではビシエドの本塁打を、リクエストで覆すなど、これまで福良監督は何度もリクエストを要求して、成功させてきた。微妙な判定では、ここ一番で“神の目”を炸裂させ、ピンチを切り抜けただけに今回の判定にも確信があったのだろう。

 試合後、選手たちをベンチに留めて約20分間の押し問答を続けた。一度は監督室に戻ったが、球団社長、球団本部長らを引き連れて審判室へ入ると、再度約20分にも及ぶ抗議を行った。両者が映像を何度も見返すと審判団は誤審を認めた。この日の責任審判だった佐々木二塁塁審は報道陣に対しても「もう一度、見直して確認した結果『ファウル』でしたと球団側に伝えました」と語った。

2014年にオリックスは“あと1勝”で優勝を逃している

 誤審は認めたが、結果は何も変わらない。ソフトバンクの中村晃が放った7号2ランはそのまま記録に残り、オリックスの1敗もそのままだ。だが、たかが“1敗”と見てはいけない。

 2014年のオリックスはソフトバンクと優勝争いを演じ10月2日にゲーム差なしの直接対決を迎えた。負ければV逸、勝てば残す2試合に連敗しなければ、優勝という大一番を経験している。結果的に敗れてリーグ2位となったが、あと1勝さえすれば優勝だった苦い経験がある。

 仮に今シーズン“あと1勝”でAクラス入りや、優勝という局面を迎える可能性だって十分にある。そうなった場合に責任は一体誰が取るのだろうか? いつもは温厚な福良監督が見せた鬼の形相が全てを物語っている。オリックスにとって大きな1敗にならないことを祈るばかりだ。(Full-Count編集部)

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