10年連続2桁HRの坂本勇 すでに巨人最強、NPB史上でも屈指の強打の遊撃手

10年連続2桁HRの坂本勇 すでに巨人最強、NPB史上でも屈指の強打の遊撃手

巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】

日本で遊撃手として2桁本塁打記録は過去3人のみ

 巨人の坂本勇人は6月22日のヤクルト戦で今季10号本塁打を打ち、10年連続2桁本塁打を記録した。これは遊撃手としては豊田泰光(デビューから13年連続)に続いて2人目だ。

 MLBではデレク・ジーター、カル・リプケン、アレックス・ロドリゲスなど強打の遊撃手は珍しくないが、NPBでは「守備の要」とされるためか、打撃の良い選手は少ない。遊撃手のシーズン2桁本塁打の回数5傑は以下の通り(遊撃手での出場が50%を超えるシーズンのみ)。※は現役。

1.豊田泰光 13回(西鉄、サンケイ)
2.田中幸雄 10回(日本ハム)
2.坂本勇人 10回(巨人)※
4.藤田平 9回(阪神)
4.宇野勝 9回(中日)
4.池山隆寛 9回(ヤクルト)
4.野村謙二郎 9回(広島)
4.中島裕之 9回(西武・現オリックス、宏之)※

 2桁本塁打を記録した選手は3人だけ。これは二塁手(高木守道14回、山崎裕之13回、マルカーノ11回)と並ぶ少なさだ。日本では打撃よりも守備力が優先されるポジションなのだ。

負担の大きい守備でも衰えを見せない坂本勇

 遊撃手で1000試合以上出場した選手で、100本塁打を記録した選手は18人いる。(他のポジションでの本塁打も含む。遊は遊撃手での出場試合数。試は通算出場試合数。※は現役。現役は6月23日までの数字)

1宇野勝 338本(遊1172/1802試)
2池山隆寛 304本(遊1269/1784試)
3田中幸雄 287本(遊1356/2238試)
4豊田泰光 263本(遊1579/1814試)
5藤田平 207本(遊1268/2010試)
6松井稼頭央 201本(遊1531/1883試)※
7中島宏之 190本(遊1166/1590試)※
8坂本勇人 175本(遊1464/1484試)※
9二岡智宏 173本(遊1089/1457試)
10野村謙二郎 169本(遊1235/1927試)
11高橋慶彦 163本(遊1543/1722試)
12鳥谷敬 137本(遊1745/2036試)※
13山下大輔 129本(遊1281/1609試)
14広岡達朗 117本(遊1211/1327試)
15河埜和正 115本(遊1370/1430試)
16水上善雄 105本(遊1306/1546試)
17小池兼司 104本(遊1494/1536試)
18石井琢朗 102本(遊1767/2413試)

 坂本勇は史上8位、現役でも3位だが、現役の松井、中島は今は遊撃手ではない。上位の選手も、遊撃手以外のポジションになってからの本塁打がかなり多い。遊撃手としての守備力が衰えると、打撃を活かすために他のポジションにコンバートされることが多いのだ。

 そんな中で坂本勇は、遊撃手以外には一塁を3試合、二塁を1試合守っただけ。純然たる遊撃手としては屈指の強打者だと言えよう。

 今年12月には30歳になる坂本勇だが、リーグ1位の101刺殺を記録するなど守備の衰えはない。他のポジションへのコンバートはまだ先になりそうだ。
今季は2度目の首位打者を若い僚友の岡本和真らと争っている。すでに巨人最強の遊撃手と言ってよいが、遊撃手としての攻守の記録をどこまで伸ばすだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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