投打のバランスは巨人が有利か 空前の大混セを抜け出す鍵はどこにある?

投打のバランスは巨人が有利か 空前の大混セを抜け出す鍵はどこにある?

混戦のセ・リーグを抜け出すのは果たして…【写真:荒川祐史】

2位から6位までが0.5ゲーム差ずつ、2ゲーム差にひしめく

 プロ野球はオールスターブレークまで、残り2週間ほど。交流戦も終わり、ペナントレースの頂点を目指した戦いが、ここから80試合弱続いていく。

 今季はセパ両リーグともに上位から下位の差が詰まっていて、まだまだ先の読めない展開となっている。特にセ・リーグは2位から6位までの各位が0.5ゲームずつしか離れておらず、2位と6位の差も2ゲーム差。首位の広島は2位の巨人と5.5ゲーム差をつけているが、圧倒的な強さはまだ感じられない。

 1日ごとに目まぐるしく順位が乱高下している混戦のセ・リーグ。この団子状態から抜け出すポイントはどこにあるのか。ここまでのチーム成績などから、各球団の混戦から抜け出す鍵はどこにあるのだろうか探ってみよう。

●1位 広島(37勝28敗1分)
 混セを抜け出し、リーグ3年連続優勝に向かう鍵は、投手陣に尽きるだろう。大瀬良がハーラー単独トップの10勝をマークして奮闘し、ジョンソンもまずまずの投球を見せているが、先発には不安が残る。薮田や野村、岡田といった本来ローテでシーズンを通して投げるべき投手が振るわない。リリーフも今村が登録抹消となるなど不安要素は多い。丸、鈴木を中心とした打線は悪くないだけに、投手陣が整えば、一気に突っ走ってもおかしくはない。

●2位 巨人(32勝34敗1分)
 現在のセ・リーグで最もバランスが取れているのは、巨人かもしれない。チーム打率.266はリーグトップ、防御率3.70もリーグでは3位となっており、そのどちらも広島を上回っている。ここから広島との差を詰めるためには、広島と同様に先発陣が鍵となる。エース菅野はここまで8勝を挙げており、さすがの一言。山口俊が6勝で続く。だが、3番手以降は不安だ。FAで獲得した野上、そして吉川光はそれぞれ4勝、3勝を挙げているが、共に防御率は5点台。田口はまだ2勝だ。今村やルーキーの鍬原らでやり繰りしているが、本来、それは5番手、6番手での話。内海、ヤングマンらを含めた先発の整備が必須だろう。そして苦手な広島、DeNAとの直接対決に勝つことが必要だ。

DeNAは故障者が多く、それぞれが復調すれば…

●3位 DeNA(30勝33敗2分)
 DeNAの鍵は、怪我人が握っている。現在、主砲ロペスを欠く状況。筒香も一時スタメンから外れていた。ロペスが戻り、筒香、宮崎と中軸を形成すれば、一気に打線の厚みが増す。投手陣はルーキーの東が奮闘している一方で、故障で出遅れた今永、濱口、ウィーランドらがまだ本来の調子を取り戻せていない。チームカラーは盤石の先発。特に左腕が中心となっていただけに、そこが状態を取り戻せば一気にチーム状態が浮上する可能性を秘めている。

●4位 ヤクルト(30勝34敗1分)
 交流戦で球団史上初の最高勝率に輝いたヤクルト。その原動力となったのは、守護神の石山をはじめとするリリーフ陣だった。青木が加わった打線も、畠山や雄平が戻り、坂口も好調を維持している。そうなると、ここから重要になるのは先発投手だ。ブキャナンが5勝をマークしているが、これがチームトップ(中継ぎの中尾も5勝)。石川、小川、カラシティー(中継ぎから先発へ)が4勝をマークしているものの、ローテとしてはやや物足りない印象。新助っ人のハフが1勝止まり。ここからが踏ん張りどころか。

●5位 中日(31勝36敗1分)
 チーム防御率は4.31は12球団ワースト、チーム打率.261はリーグ2位だが、271得点はリーグ4位と数字からも歯車が噛み合っていない中日。まず投手陣では前半、若手先発陣が不振で苦しんだが、そこを松坂、山井、吉見らベテラン勢がカバー。ここにきて小笠原、笠原が戻り、勝ち頭のガルシアを合わせて先発ローテはようやく形が整ってきた。その一方で深刻なのがリリーフ陣。先週末は守護神の田島が相次いで救援に失敗するなど、試合終盤に逆転されるケースが散見される。打線も走者は出すものの、あと1本が出ないという勿体ない試合展開が多い。アルモンテ、ビシエドの中軸がしっかりしているだけに、その前後、大島、京田、平田、福田の働きが重要になりそうだ。

●6位 阪神(29勝35敗1分)
 セ・リーグ単独最下位に沈む阪神。チーム浮上の鍵は、何と言っても得点力不足の解消に尽きる。チーム打率.237は12球団でブービー、216得点はチーム打率最下位の楽天をも下回る。リーグトップのチーム防御率3.60を誇りながら、最下位に沈んでいるのは野手によるところが大きいだろう。規定打席到達者で3割打者は.312の糸井ただ1人。これに続くのが.290の糸原、その次は.240の福留となる。リーグ戦再開後の広島3連戦もなかなか得点が奪えずに先行され、リードを広げられてから反撃するも追いつけず、という展開が続いた。マテオ、ドリスが不振のリリーフ陣も気がかりだが、まずは得点力アップが最優先課題。新助っ人のナバーロ加入が、何か変化をもたらしてくれるだろうか。(Full-Count編集部)

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