侍J女子にまた“試練” 初戦ドミニカ共和国が現地入りせず 投手起用を再考も

侍J女子にまた“試練” 初戦ドミニカ共和国が現地入りせず 投手起用を再考も

土のマウンドで投げる田中露(中央)を見守る橘田監督(左)と木戸ヘッドコーチ【写真:石川加奈子】

開幕戦には間に合う予定だが、日程変更の可能性も否定できず

 第8回WBSC女子野球ワールドカップ(22〜31日、米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子代表が、またもアクシデントに見舞われた。

 22日(日本時間23日)の開幕戦で対戦するドミニカ共和国がまだ現地入りしておらず、21日(同22日)の公式練習も行わないことが分かった。関係者によれば、22日の開幕戦には間に合う予定というものの、不透明。開幕日にいきなり試合がないというケースも考えられる。

 すでにオープニングラウンド5試合の投手起用を決めていた橘田恵監督は、ローテーションの再考を余儀なくされた。ドミニカ共和国が22日に間に合わなかった場合でも不戦敗とはならず、大会中のどこかで試合が組まれることが濃厚だからだ。指揮官は「ドミニカと初日に対戦するパターンとレストデー(休養日=27日)に対戦するパターンを作り直して準備したいと思います」と冷静に話した。

 渡米後、最初のアクシデントとなったマウンド問題も解決していない。20日はフロリダ州ヴィエラのUSSSAスペース・コースト・コンプレックスで公式練習に臨んだ。初めて土のマウンドが用意されたが、人工芝マウンドを使う可能性も消えていないことが判明。どちらを使うか、参加12か国の意見を聞きながら、21日の監督会議で決定することになった。

マウンド問題も解決せず、投手陣は人口芝と土の両方で準備

 さらに、この日用意された土のマウンドは完成バージョンではなかった。人工芝マウンドの一部をくり抜いて土を入れたものだが、土が少なく、人工芝部分より低くえぐれていた。21日までに土を入れて、段差をなくす予定だという。一方、人工芝マウンドもこれまで施設内に設置されていたものと材質が違う新しいものが用意された。

 投手陣は感触を確かめるため、両方のマウンドで投球練習を行った。清水美佑投手(アサヒトラスト)は「土の方は新潟(合宿)でも投げているので問題ありません。人工芝の方は、スパイクではなくアップシューズの方がいいかなと思っています」と、樹脂製ポイントスパイクとアップシューズを使い分けるイメージをふくらませた。

 エースの里綾実投手(愛知ディオーネ)は「土は粘り気がある粘土質。(スパイクが)入るので投げやすいです。人工芝は滑るので歩幅を狭くしないといけないかなと思っています」と順応する方法を模索していた。

 開幕を2日後に控えても不確定要素が多いが、敵地での大会で何らかのアクシデントが起こることは想定済み。「あらゆる嫌な想定を選手に伝えたいと思っています。きちんと準備をしておくということでは、日本人は一番強いと思うので」と橘田監督は動じず、開幕を迎える。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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