【MLB】なぜ前田健太を救援に回すのか 強化責任者が絶賛する「アウトにできる球」

【MLB】なぜ前田健太を救援に回すのか 強化責任者が絶賛する「アウトにできる球」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

今季4試合1勝1敗&防御率2.08、フリードマン強化担当責任者「アウトにできる球を持ってる」

 先発から中継ぎへ配置転換されたドジャースの前田健太投手。守護神・ジャンセンらブルペン陣が苦しむ中で、リリーバー前田は今季4試合登板し、防御率2.08。6年連続の地区優勝を目指すチーム内での存在感は増すばかりだ。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」はアンドリュー・フリードマン強化担当責任者、デーブ・ロバーツ監督の証言をもとに「現在機能していないブルペンを立て直すことができると楽観的になる理由の1つがケンタ・マエダである」と前田への期待感を示している。

 ドジャースは先発陣がメジャー3位の防御率3.23をマークしているのに対し、救援防御率3.95はメジャー13位。ダイヤモンドバックス、ロッキーズとの混戦を抜け出すのにはブルペン陣の整備が不可欠だ。それでも、フリードマン氏は過去2年間、ブルペンの整備に手腕を発揮。16年はジョー・ブランドン(75試合登板、防御率2.48)、17年はブランドン・モロー(45試合登板、防御率2.06)が救援に入ってチームに安定をもたらした。

 フリードマン氏が先発から中継ぎに配置転換させるポイントとは……。同紙に対して、配置転換のポイントと共に、中継ぎとして150キロ台のキレのある直球で打者を攻める前田への期待を口にしている。

「アウトを取れる球を持っていることが重要だと思う。ケンタの場合、チェンジアップとスライダーだ。そして、1つのポイントは球速が上がるかどうかだ。みんな誰にでも当てはまると思っているが、そうでない傾向がある。彼は本当に良いメジャーリーグの先発投手だ。良いメジャーリーグの先発投手の登板(イニング)を短くすると、その役割でさらに良い投球ができると思う」

前田自身は先発へのこだわりを持つも…「彼は我々の考えを完全に理解している」

 また、ロバーツ監督は昨季は中継ぎの大黒柱として奮闘し、離脱するまで今季前半戦でカブスの抑えを任された“モロー級”の活躍を期待しているという。同紙に対し、「彼に(モローのような活躍が)できるか? もちろんだ。左打者でも右打者でもアウトを取れる能力がその1つである。それは彼のピッチミックス(配球)による。それ以外のことでは、先発投手だったことで、打者への準備ができており、必要な時にストライクを投げられることである。制球力は全ての先発投手が持っていなければならないものだ。彼はそれにも当てはまる」とコメント。左右を苦にせず、安定した制球を持つ前田は十分にリリーバーの素質を兼ね備えている。

 前田は先発投手へのこだわりを持ち、フリードマン氏も一時的な配置転換でいずれは先発ローテーションに戻す意向を前田本人に伝えているという。フリードマン氏は「我々は彼を大変尊敬しているし、率直な議論もたくさん交わした。彼は今年またワールドシリーズに進出し、今度は勝利したいと思っている。そして、彼は我々の考えを完全に理解している」と同紙にコメントを寄せている。

 地区首位のダイヤモンドバックスとは4.5ゲーム差で、2位ロッキーズとも3.5差と離されている。逆転地区V、そして昨季あと一歩のところで届かなかったワールドシリーズ制覇へ、リリーフ前田のフル回転は欠かせない。(Full-Count編集部)

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