【MLB】大谷翔平をライバル球団スカウトが格付け 選手としての総合評価は「別格」

【MLB】大谷翔平をライバル球団スカウトが格付け 選手としての総合評価は「別格」

二刀流“完全復活”に向けて順調な調整を進めている大谷翔平【写真:Getty Images】

ナ・リーグ球団のベテランスカウトが評価「今までで見てきた一番の逸材」

 エンゼルスの大谷翔平投手はすでに本格的な投球練習を再開させた。右肘靭帯損傷を乗り越え、二刀流“完全復活”に向けて順調な調整を進めている。投手として離脱中の現在は打者としてチームに貢献し、今季の新人王候補にも挙げられる大谷について、ライバルチームのベテランスカウトが能力を分析。「スカウティング・グレード」というMLB定番の評価基準で採点し、いずれの部門も「別格と呼べる」と絶賛。メジャー上位のハイグレードという評価を与えている。
 
「今までで見てきた一番の逸材だ。もしも、オオタニが27歳でアメリカにやってきたなら、適応など色々な心配をしなければいけない。だが彼は今、活躍している。すでにメジャーで違いを見せているのが信じられない。そして、24歳で体験したこの1年間の経験値は彼の将来に間違いなく役立つものなんだ。彼はどんなステージだろうと活躍できるだろう。もしも、彼が世界最高の野球選手になりたいと願うなら、それは可能なほどの才能だろう」

 こう語ったのはナ・リーグ球団のベテランスカウト。かつて日本ハム時代のダルビッシュ有投手のスカウト担当も務めたキャリア15年の熟練の目利きが大谷を絶賛した。ストイックな大谷は世界最高の選手になることが目標と公言しているが、それも可能なタレントだと太鼓判を押している。

 そして、MLBのスカウトが選手を評価する際に一般的に用いる「スカウティング・グレード」による、大谷の能力の査定を行ってくれた。

 選手のパワー、スピード、打撃技術、守備力、肩を最低20点から最高80点で評価するもので、平均点は50点。30点まではかなりの低評価、40点が平均以下、60点が優秀、70点以上は超優秀という格付けとなる。
 
「打撃のパワーは70に近いところだろう。メジャーのパワーヒッターの中でもトップクラスだ。彼は悠然と構えているけれど、スイングはダイナミックそのもの。フランク・トーマスを想起させるんだ。自分のスポットに呼び込んだ時の長打力はまさにそう」

 スカウトはこう語った。大谷は今季14本塁打を記録。特にセンター方向に印象的な大飛球を連発しているが、そのパワーはメジャーでも上位と評価。そして、2度もMVPに輝いたメジャー通算521本塁打のフランク・トーマスを例に挙げた。米国野球殿堂入りを果たしている往年のスラッガーの豪快な打撃に、大谷のスイングは近いと分析している。

走塁は「満点」、肘の不安がなくなれば「来年も大活躍する」

「打撃技術に関しては60から70の間というところだろう。我々がジャパニーズスタイルと呼んでいるものだ。イチローとは違う。彼は打った瞬間に走り出しているのだから、ね。オオタニのスピードも十分武器だが、彼の打撃はオーソドックスでバランスがいい。70%のボールをヒットにしてしまう技術がある。彼の進化は目覚ましいものがある」

 このように打撃技術は「優秀」の評価を手にしているが、送球の評価も絶大だ。「エンゼルスでは指名打者で外野を守ることはないが、肩の評価は70だ。それもとても素晴らしい成績だ。満点の80というのはドジャースのプイグだ。全盛期のイチローもそうだった」。メジャーで最高の強肩と評価されるドジャースのヤシエル・プイグ外野手らに次ぐレベルにあるという。

 そして、スピードに関しては「我々は本塁から一塁のスピードはカウントしない。一塁から三塁。二塁から本塁までのスピードを評価するが、彼はメジャーで2番目に速い。満点だ」と絶賛。「満点」とはもちろん、80点のことだ。絶大なアスリート力を誇るツインズのバイロン・バクストン外野手に次いで、メジャーで2番目の評価となっている。

 一方、守備に関しては「あのアスリート能力ならフィールディングも素晴らしいだろう。だが、指名打者なので守備の心配をする必要はないだろうね」と語り、採点はなし。総合すると、スピードは最高、パワーと打撃技術、肩もメジャートップクラスという圧倒的な評価となった。

「いずれにしても彼のグレードは素晴らしい。別格と言えるほどだ。彼が世界一の選手になるには、伸ばさなければいけない部分は当然多い。経験、力強さ、スマートさ、駆け引き。だが、彼は肘の不安さえクリアできれば、来年も大活躍することになるだろうね」

 二刀流の男は来季さらなる輝きを放つ――。ライバルチームのスカウトは太鼓判を押していた。(Full-Count編集部)

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