ホークス和田、キャンプも慎重に 左肩故障からの復活へ「しっかりと足元から」

ホークス和田、キャンプも慎重に 左肩故障からの復活へ「しっかりと足元から」

ソフトバンク・和田毅【写真:藤浦一都】

昨季は1軍登板なし、オフには球団史上最大の3億円減で契約を更改

 焦る気持ち、逸る気持ちを抑えて、キャンプを進めていく。左肩痛からの復活を目指すソフトバンクの和田毅投手。2月1日からのキャンプインを控え、31日にチームメートとともにキャンプ地宮崎入り。出発前の福岡空港で取材に応えたベテラン左腕は、プロ17年目のキャンプインに向けて「キャンプ終わった時にいいキャンプだったと思えるようにやりたいと思います」と語った。

 昨春のキャンプ中に発症した左肩の違和感は思った以上に和田を苦しめた。一進一退の状況はしばらく続き、上がってきたかと思えば、再び状態は落ちた。結局、1軍のマウンドに立つことは無し。1年間、リハビリのためにファーム施設に通い続けることになった。オフの契約更改では球団史上最大となる3億円減(金額は推定)の大幅ダウンでサインした。新たな1年の始まりに「ユニホームを着て野球ができるというのがプロ野球選手としての喜び。去年はそれで投げることができなかったので、しっかり投げられる準備をできるようにしたい」と気持ちを新たにした。

 左肩の回復は順調に進んでいる様子だ。オフに入ってからもリハビリの日々を送ってきたが、ゆっくりと慎重に段階を上げてきた。それは1月に長崎で行ってきた自主トレでも同じ。「大きな怪我なく、落ちることなく、いい状態でここまできた。11月12月リハビリしたことが生かされて、いま来ている。監視する人がいたので。自分1人だったらオーバーペースになっていたかもしれないですけど」という。

 強めのキャッチボールや遠投まで行っているものの、ブルペンでの投球練習はまだ控えている。「今すぐにでも立ち投げくらいであれば、できるレベルにありますけど」と言うものの、「まだ『いけると思う』のレベルなので。絶対大丈夫と言えるレベルではない」というのが理由だ。

「ブルペンに入ってからはどんどん座って投げたりとか、思い切り腕を振って投げたりしたいので、それまでにしっかり大丈夫だと思えるレベルには持っていきたい」というのが和田自身が描くプラン。そのため「確認を第1クールにできれば。それで感じが良ければ、第2クールからブルペンに入れれば。入るかは分からないし、決まっているわけではないですけど、できれば1番早いペースかなくらいの感じ」でキャンプを進めていく。

 このキャンプ中に38歳になる和田。同世代の“松坂世代”も数少なくなってきた中で復活を目指す1年が始まる。「常に見てもらっているトレーナー、コーチがいるので、ブルペンに入る時期とかも僕1人で決めることはないと思う。ここまでそうやってきて下がることなく来ているので、見切り発車とか、自分だけの意見だけで決めないように。先を見すぎると、足元すくわれちゃうんで、しっかり足元から固めていけるようにやりたいと思います」。プロ入りしてからメジャー時代を含めて17度目の春季キャンプ。左腕から繰り出される糸を引くようなストレートがヤフオクドームに帰ってくる日を、ファンは待ちわびている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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