【高校野球】選抜1試合2発は名選手ズラリも…先頭打者弾&サヨナラ弾は明石商・来田が初

【高校野球】選抜1試合2発は名選手ズラリも…先頭打者弾&サヨナラ弾は明石商・来田が初

日本ハム・中田翔(左)、ロッテ・藤原恭大【写真:荒川祐史】

清原、桑田、元木、中田…春の甲子園で1試合2本塁打は史上24人目

 3月31日の第91回選抜高校野球大会準々決勝で、明石商の2年生来田涼斗は、1試合2本塁打を記録。その2本は、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打だった。これは長い高校野球のなかでも初めての記録だ。

 1試合での個人最多本塁打は、夏の甲子園は1984年のPL学園・清原和博と、2005年の大阪桐蔭・平田良介の3本。春の甲子園は2本だ。

○春の甲子園で1試合2本塁打した選手は今年の明石商・来田涼斗で24人目

1924年 田嶋豊次郎(和歌山中/高松商戦)
1965年 藤田平(市和歌山商/中京商戦)
1979年 阿部慶二(PL学園/宇都宮商戦)/2打席連続
1983年 藤王康晴(享栄/泉州戦)
1984年 清原和博(PL学園/京都西戦)/2打席連続
1984年 桑田真澄(PL学園/砂川北戦)
1985年 宮内仁一(池田/駒大岩見沢戦)/2打席連続
1989年 元木大介(上宮/市立柏戦)/2打席連続
1990年 高木浩之(享栄/福井商戦)/2打席連続
1991年 長沼史朗(春日部共栄/尽誠学園戦)/2打席連続
1991年 林孝哉(箕島/大阪桐蔭戦)/2打席連続
1992年 松井秀喜(星稜/宮古戦)/2打席連続
1995年 大森聖也(観音寺中央/関西戦)
2002年 赤土善尚(福井商/津田学園戦)
2004年 中村桂司(大阪桐蔭/東北戦)
2007年 中田翔(大阪桐蔭/佐野日大戦)/2打席連続
2009年 平本龍太郎(報徳学園/今治西戦)
2013年 山田誠也(敦賀気比/聖光学院戦)
2014年 岡本和真(智弁学園/三重戦)
2015年 松本哲幣(敦賀気比/大阪桐蔭戦)/2打席連続満塁本塁打
2017年 樺島竜太郎(福岡大大濠/創志学園戦)2打席連続
2017年 藤原恭大(大阪桐蔭/履正社戦)
2019年 野村健太(山梨学院/札幌第一戦)
2019年 来田涼斗(明石商/智辯和歌山戦)/先頭打者本塁打、サヨナラ本塁打

選抜のサヨナラ本塁打は21人目

○春の甲子園のサヨナラ本塁打は21人目

1926年 矢島粂安(松本商/高松商戦)
1960年 山口富士雄(高松商/米子東戦)決勝
1963年 吉沢勝(北海/早稲田実戦)逆転
1966年 吹抜賢一(育英/小倉戦)
1973年 長崎誠(横浜/小倉商戦)満塁
1979年 阿部慶二(PL学園/宇都宮商戦)
1980年 伊東昭光(帝京/丸亀商戦)
1984年 菅沢剛(岩倉/大船渡戦)
1986年 篠原史明(宇都宮南/高知戦)
1990年 宮下典明(新田/日大藤沢戦)逆転
1990年 池田幸徳(新田/北陽戦)
1993年 中村光宏(東筑紫学園/三重海星戦)
1998年 五十嵐徹也(日大藤沢/高鍋戦)
2003年 本田将章(智弁和歌山/浦和学院戦)
2004年 高橋勇丞(済美/東北戦)逆転
2004年 藤沢裕志(福岡工大城東/拓大紅陵_戦)
2007年 林裕行(宇部商/日大藤沢戦)
2018年 谷合悠斗(明徳義塾/中央学院)逆転
2018年 原田竜聖(日本航空石川/明徳義塾戦)逆転
2018年 松山隆一(創成館/智弁学園戦)
2019年 来田涼斗(明石商/智辯和歌山戦)2本塁打/先頭打者

 春の甲子園は1975年の大会から金属バットになった。それ以後、本塁打記録は飛躍的に伸びている。この中で飛び切りの記録は、2015年の敦賀気比・松本哲幣。優勝候補の大阪桐蔭相手に2打席連続満塁本塁打という破天荒な記録を作った。

 2019年の明石商・来田も、それに匹敵する大記録だ。先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を1試合で打ったのは来田が初めてだ。プロ野球でも個人が先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を1試合で打った例は、1993年10月13日・ヤクルト戦での中日のアロンゾ・パウエルの1例しかない。

 来田涼斗の記録は、プロ野球よりも試合数が少ない高校野球ではまさに稀有と言えるだろう。

 2本塁打、サヨナラ本塁打ともに、のちにプロ野球で活躍した選手の名前も数多くみられる。その両方を同時に記録した来田涼斗は、将来どんな選手に成長するだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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