【U-12W杯】ロッテ川越コーチ、U12代表で活躍する息子に愛ある檄「まだまだ、ヘタクソ」

【U-12W杯】ロッテ川越コーチ、U12代表で活躍する息子に愛ある檄「まだまだ、ヘタクソ」

ロッテ・川越英隆コーチを父に持つ侍ジャパンU-12代表・川越昂太郎【写真:Getty Images】

1日ベネズエラ戦では好救援で逆転の流れ呼ぶ

 ロッテの川越英隆1軍投手コーチが1日、台湾・台南市で開催中の「第5回 WBSC U-12ワールドカップ」に出場する息子・昂太郎選手(東京城南ボーイズ)に愛ある檄を送った。

 初戦のチェコ戦では“開幕投手”の大役を任された昂太郎。今大会初めて上がったマウンドでは、力の差があるとはいえ、初回にチェコ打線を3者凡退に仕留めて、4回コールド勝利の流れを作った。「侍ジャパン」U-12代表はオープニングラウンドを5戦全勝で突破。スーパーラウンド初戦となった1日はベネズエラとの対戦となったが、この日は昂太郎が好リリーフを見せた。

 1点を先制された直後の2回1死二、三塁の場面でマウンドへ向かうと、2者連続三振でベネズエラの勢いを止めると、その裏の攻撃で侍ジャパン打線が逆転に成功。3回もマウンドに戻った昂太郎は1安打無失点に抑えて、試合の流れを一気に引き寄せた。

 息子の活躍について問われた川越コーチは、笑顔ながらも「まだまだ、ヘタクソですよ」と愛ある檄。それでも、この日の好救援は「テレビで見ていましたよ」と言い、「今日は良かったね。あそこで追加点を許していたら、どう転ぶか分からない試合展開になっていたと思うから」と褒めた。

 現地で応援したい親心もあるが、ロッテの投手陣を預かる野球人としての仕事を全うする。昂太郎が野球を始めて以来、「試合はほとんど見に行ったことがないと思います」という。投手としての技術を「教えたことがない」と話すが、自身も投手コーチを務めるだけに「今の所属チームに全てお任せしていますから。コーチングという点から考えても、色々な人があれこれ言うより、チームのコーチに一貫性のある指導をしてもらった方がいい。成長しているので、口は挟まず見守っています」と“放任”の構えだ。

 今回、U-12代表として世界各地を代表する同年代の選手と対戦するチャンスに恵まれた。「すごくいい経験をさせてもらっていると思います。全日本に選ばれ、海外選手と対戦できるなんて滅多にないこと。ただ、これが全てではなくて、彼の野球人生はこれからの方が大事。この大会で何を感じてくれるか楽しみですね」と、この貴重な経験をステップとして未来に大きく羽ばたくことを願った。

 いつの日か、試合の応援に出掛けたい気持ちもあるが「いつになるんだろう?」と笑う。「本人が本気で頑張ってくれれば、それが一番」と話し、父親としての横顔を覗かせた。(佐藤直子 / Naoko Sato)

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