あえて「狙った」最優秀中継ぎ 日ハム宮西、タイトル獲得の裏にあった想い

あえて「狙った」最優秀中継ぎ 日ハム宮西、タイトル獲得の裏にあった想い

日本ハム・宮西尚生【写真:編集部】

「最優秀中継ぎ投手」が確定、クローザー“不在”を力に変えた宮西

 18日のロッテ戦で8回の1イニングを無失点に抑え、今季36ホールド目を挙げて「最優秀中継ぎ投手」を確定させた日本ハム・宮西尚生投手。念願のタイトル奪取の裏には新米守護神への想い、思考の転換があったという。試合後に秘話を明かした。

 まずは「まさかのタイトル。野手の方が逆転してくれたりとか、そういうシチュエーションが多かったことに感謝したい」と頭を下げた31歳。今年のクローザー“不在”も力に変えたという。今季は昨季リーグ2位の39セーブを挙げた守護神・増井浩俊が不振で7月から先発に転向した。代役守護神だったクリス・マーティンも左足首捻挫で9月上旬に離脱。先発で結果が出せずに2軍調整していた12年MVP左腕・吉川光夫に“代々役守護神”の座が回ってきた。

 吉川は今季、有原航平と共に先発ローテの柱と期待されていたが、リリーフは初経験。ルーキー時代から救援のスペシャリストだった宮西は共に勝利の方程式を組む谷元圭介と、こんな話をしていたという。

「クローザーが故障や不調で1年間固定できなかった。このパターンは初めての経験。だからこそ、ブルペンの谷元さんと『2人がしっかりしないといけない』と言っていた。僕らが点をやらなければ、3点差の余裕のあるところで吉川も投げられる。そういうところのフォロー、カバーをしてあげたい、と思っている」

「去年から『タイトルを取って優勝したい』と自分の中で思っていた」

 プロ9年目での初タイトル。実は昨季からタイトル奪取を目標にしていたという。最優秀中継ぎのタイトルは決して狙って取れるものではない。だが、あえて「狙った」のだという。

「去年から優勝するにはタイトルが必要だと思っていた。増井さんと食事しながら話している時に、こんな話になって。僕はそれまでチームが勝てばいいと思っていたんです。だけど、チームが勝つには自分自身がしっかりしないといけない。考え方の方向性を変えて、去年から『タイトルを取って優勝したい』と自分の中で思っていた」

 21、22日からは18日時点で0.5ゲーム差で追うソフトバンクとの直接対決(ヤフオクドーム)が控えている。

「今年は優勝争いしながらタイトルを取れて…残っているのは優勝すること。ここから頑張りたいなと思います。次のソフトバンク戦が大事。いい状態に仕上がってきている」

 優勝争いは激しさを増すが、宮西はブルペンの大黒柱として奮闘するつもりだ。

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