高校秋季東北大会 甲子園10年連続出場の聖光学院が延長戦で利府下す

OBオリ園部を思わす4番・須田の決勝犠飛でシーソーゲームに幕

 高校野球の秋季東北大会が14日から山形県で始まった。聖光学院(福島第1代表)は利府(宮城第3代表)に延長12回の末、5-4で勝利した。

 エラーによる無死三塁のピンチをしのぎ、勝利を手にした聖光ナインはハイタッチを繰り返した。ミスが多く出た中、延長にもつれた試合を制し、斎藤智也監督は「結果的にいっぱい収穫があったと思う。いろいろと経験できた」と振り返った。

 5回まで1-3とリードを許した聖光学院。7回に無死から連打でチャンスを作り、相手先発の畠山大樹(2年)をマウンドから降ろすと、代わった佐藤由武(2年)の連続四球による押し出しで1点を返した。さらに1番・瀬川航騎(2年)の犠飛で同点に追いつくと、相手野選で勝ち越した。しかし、1点リードのまま迎えた9回裏。宮城県大会準々決勝の東北戦で0-3から試合をひっくり返した利府に同点とされた。

 均衡が破れたのは延長12回表。1死から2番を打つ主将の大平悠斗(2年)が二塁打を放って出塁。3番・小泉徹平(2年)が初球をレフト前に運んでチャンスを広げると、斎藤智也監督が「振るし、パワーがある。(OBのオリックス)園部みたいなイメージ」という4番・須田優真(1年)の中犠飛が決勝打になった。

 投げては、5回から登板した2番手・斎藤郁也が好投した。9回に同点に追いつかれたものの、5回から7回までの3イニングで7三振を奪い、利府に傾きかけていた流れをストップ。斎藤監督は「郁也は今日、今までの中で一番、低めにボールが集まっていたし、まとまったピッチングをした」と褒めた。

 2007年から夏の甲子園に10年連続で出場するなど、全国屈指の強豪校だが、秋の東北大会での優勝はまだない。流れを引き寄せるピッチングをした斎藤は「選抜に出ること、そして、神宮大会に出ることが一番の目標」と話した。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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