【高校秋季東北大会】仙台育英、部長が5年連続で明治神宮大会“出場” 「忙しくなるのは有り難い」

2年ぶり秋季東北大会優勝、明治神宮大会は「出場、優勝旗返還、出場、優勝旗返還」で…

 高校野球の秋季東北大会で2年ぶり9度目の優勝を果たした仙台育英。決勝では6-2で盛岡大付に勝利し、次は過去2度、優勝している明治神宮大会に挑む。

「まさか、本当にやってくれるとは」

 そう安堵(あんど)したのは、郷古武部長だった。野球部の2年生部員38人が在籍するクラスの担任でもある郷古部長は、東北大会を前に教室でこんな話をしたのだという。

「出場、優勝旗返還、出場、優勝旗返還と私は4年連続で明治神宮大会の開会式に行っているので、君たちの代になって、東北大会で優勝し、明治神宮大会に出ることになれば5年連続になる。忙しくなることは有り難いこと」

 その瞬間、教室は盛り上がった。

「6年連続になったら大したもの」

 仙台育英は2012年、6年ぶりに明治神宮大会に出場すると、県岐阜商、北照、関西を撃破し初優勝した。13年は東北大会の初戦で敗退したが、優勝旗の返還があったため、郷古部長は当時の主将を連れて開会式へ。14年は地区予選の敗者復活戦を勝ち上がり、県大会、東北大会を制し、再び秋の日本一になった。

 しかし、昨年は東北大会準々決勝で優勝した青森山田に敗退。やはり当時の主将が優勝旗を返還するため、開会式に向かった。そして、今年。チームは東北大会で優勝し、明治神宮大会出場を決めた。県大会までは苦戦を強いられていただけに「感慨深いね。成長しているな、と思います」と笑顔だった。

 5年連続での明治神宮大会開会式参加は、隔年で優勝したための珍しい現象。「6年連続になったら大したもの。その時はキャプテンだけではなく、チームで返しに行きたいね」と郷古部長。今年も優勝旗を掴み取り、翌年の返還は全員で――。そのためにも、まずは今年の旗を取る。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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