【MLB】大谷翔平が敵軍配球から感じる2年目の進化「四球でもいいと投げている」

【MLB】大谷翔平が敵軍配球から感じる2年目の進化「四球でもいいと投げている」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

敵地インディアンス戦で4打数2安打 シーズン24度目のマルチ安打で昨季23度を超えた

■インディアンス 7-2 エンゼルス(日本時間4日・クリーブランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地クリーブランドでのインディアンス戦に「3番・DH」で先発出場し、左翼線二塁打と三塁内野安打を放ち、昨年を上回る24度目の複数安打を記録した。

 米移籍1年目の昨季、大谷は104試合に出場し367打席で23度のマルチ安打を記録したが、今季は出場73試合目で更新。昨年より70打席少ない297打席での達成となったが、求められた感想にはこう返している。

「安打も大事ですけど、四球も大事ですし、いろんな仕事があると思うので。ヒットを打つことだけが仕事ではないので。その場その場でその仕事ができれば、いい気持ちになるんじゃないのかなと。そういう気持ちを増やしたいなと思っています」

 昨季のシーズン終了後に受けた右肘の靱帯修復手術から今季はまだ二刀流に至っていない。ここまで打者に専念する大谷は、対戦する相手投手の変化を“3ボールカウント”での投球に感じ取っているという。8回の第4打席で自己記録を更新したカウント3-1からの内野安打でそれを説明した。

「去年までだったらあのカウントで、(相手投手は)フォアボールが1番嫌なのかなという。(今年は)逆にフォアボールでもいいという感じで投げている。そこが大きな違いかなとは思います」

 4番手左腕ペレスから打った5球目、内角高めシンカーには、ストライクを取りにくるのではなく、厳しい所を突くという相手の意識が表れていた。

大谷が語った打撃論「100%に持っていくための練習を」

 では、自身の打撃で変化はあるのか。「特に何も」と素っ気ないのは、打席でのアプローチはずっと同じ「球種とコースに山を張らない」からだ。理想とするフォームでボールを待つことが打撃で大切にすることの1つ。ただ、投手優位のカウントではその信条を必ずしも押し通せないのが打撃の「難しいところ」と話す。

「浅いカウントではそこ(際どいコース)を振らないように、最初の打席からしてますけど。2ストライクに追い込まれたとか、カウントによって、心持ちで自分の動きが変ってくる。そういうのを減らしたいなとは思っています」

 奇しくも、前日2日に対戦した快速右腕クレベンジャーは、投手が1球遊べる2-2カウントでの大谷の傾向をインプットしていると明かしているが、好打者大谷にも追い詰められた心理状態は打撃に影響を及ぼす。

 打撃のアプローチについて腹蔵なく続けた大谷は、本塁打について自信が覗く言葉を紡いだ。

「ホームランにできるボールが来たからといって100%ホームランにできるわけではない。それを100%に持っていくための練習をしたいと思っています。(試合後の映像を)見てて、『あ、今の打てたな』って思えるか、甘くても『今の打てそうになかったな』って思うのかは、自分の状態次第だなと思います」

 3連敗を喫した夜に、大谷は熱く打撃論を語った。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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