ロッテ育成出身柿沼、サヨナラ勝ちへ好リード 岩下負傷降板も「絶対負けられない」

ロッテ育成出身柿沼、サヨナラ勝ちへ好リード 岩下負傷降板も「絶対負けられない」

ロッテ・柿沼友哉【写真:荒川祐史】

4年目の柿沼は7投手を好リード「石川さんが長いイニングを投げてくれたのが大きかった」

■ロッテ 4-2 ソフトバンク(6日・ZOZOマリン)

 ロッテは6日、先発・岩下が初回の守備で右足を痛め降板。アクシデントに見舞われながらも、延長11回、述べ7人の投手リレーでサヨナラ勝利。投手陣を最後まで支えたのは、育成出身の4年目捕手・柿沼友哉だった。

 7月30日の結果(6回1/3、1失点で勝利)を受け、再び岩下とスタメンバッテリーを組むこととなった柿沼。しかし、そのパートナーが初回、まさかのアクシデントで降板。1-0の2回からは2番手・東條とのコンビで、ソフトバンク打線と対峙することとなった。

 先発が初回で降板という異例の事態にも「戸惑いはなかった」。マウンド上で東條に対し「アクシデントなのでしょうがない。東條さんのピッチングをしっかりやって、テンポよくいきましょう」と、声をかけたという。

 その東條は、8番・甲斐に10号同点ソロを打たれるものの「(東條のピッチングは)ある程度できたと思います」と、2回を投げて1失点。4回から3番手・石川へとつないだ。

「当初は2回」と、井口監督は考えていたという石川だったが、4回を投げ3安打無失点。「石川さんがあれだけ長いイニングを投げてくれたのが大きかった」と柿沼も振り返った好投。その要因の一つには、時折投じられたカーブの存在があった。

「(石川は)少なからず1イニングだけではないと思っていたので『じゃあカーブも使っていこうかな』」と、リードする柿沼は考えていたのだという。その中で「『ボール、ボール』と続いてしまうと、サインを出しづらくなるのですが、石川さんがいいところに投げてくれたので『じゃあもう1回使えるな』『もう1回』という具合で、どんどんいい方向に行きました」。石川の制球力もあって、カーブを効果的に使い、結果的に長いイニングを投げることにつなげられたと振り返った。

 リードのほかにも、7回無死一塁で、牧原を犠打併殺に仕留める好守備を見せた。「あのバントは目の前にポトっと落ちたボールをしっかり(さばいて)セカンドで刺すというイメージで、1歩目を早くしようと思っているところに、高く弾んで『ミットでは無理だ』と、素手でそのまま掴みにいって、そのまま夢中に投げました。反射で取れたからよかったです。ちょこっとそれちゃったんですが、三木さんがカバーしてくれて」。二塁ベースカバーに入った遊撃・三木のプレーに感謝した。

 8回無死一塁では、走者・周東の盗塁を刺すビッグプレー。相手ソフトバンクの正捕手・甲斐に負けじと強肩をアピールしたかに見えたが「あれじゃダメですね」と、結果アウトになったスローイングに自ら“ダメだし”をした。

「走ってくるだろうなと準備ができている中、外角にまっすぐを要求して、あそこで(送球が)ショーバン(ショートバウンド)になっちゃうっていうのは……。誰がランナーというより、自分のスローイングをしっかりすることを心がけているので、あれがショーバンになったことはめっちゃ悔しいです」。反省し悔しがる姿に、捕手としてのプライドをのぞかせていた。

 5月25日の1軍昇格以降、徐々にスタメンマスクも増えてきた柿沼。これで今季4度目のフルイニング出場となった。「最初の頃は打順が終わって、守備から交代とかあったんですが、そこが少しずつ任せてもらえるようになったというのは嬉しいですだからこそ絶対(試合は)負けられないし、失点はしたくない」。ホームを死守する強い覚悟を、その語気に込めていた。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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