【U-18W杯】悲願の世界一へどう戦う? 指揮官が語るカギ「日本の野球をいかにできるか」

【U-18W杯】悲願の世界一へどう戦う? 指揮官が語るカギ「日本の野球をいかにできるか」

侍ジャパンU-18代表の大船渡・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

2年連続で侍ジャパンU-18で指揮を執る永田裕治監督

 30日に韓国・機張(きじゃん)で開幕する第29回WBSC U18ワールドカップ)に出場するU-18高校日本代表。26日には大学日本代表との壮行試合を行い5-5で引き分け。一時はスクイズで勝ち越しするなど勝利への執念を見せた1戦だった。悲願の初優勝に向けてチームの指揮を執るのが、報徳学園で指揮を執った永田裕治監督。以前にFull-Countのインタビューに応じた際に、世界一に向けての意気込み、国際舞台でカギを握るポイントなどを語っていた。

 2年連続で侍ジャパン高校日本代表の監督を務める永田氏。昨年の「第12回 BFA U18アジア選手権」では台湾、韓国に敗れ3位に終わった。根尾(現中日)、藤原(現ロッテ)、小園(現広島)ら超高校級の選手がスタメンに並んだが“力負け”。今大会は米国なども参加するワールドカップ。世界で勝つために何が必要になってくるのか。

「近年というか、野球が全体的に細かくなってきたのは確かです。日本=スモールベースボールと言われてきたが今はどんな国でもそれは当たり前のようにやってきます。韓国、台湾、米国だってバント、スクイズを多投してくる。その中で日本がどういった野球で相手を切り崩していくか、力対力では厳しい部分もある」

 26日の壮行試合では大学日本代表の好投手相手に5点を奪った。相手のミスもあったが4番の石川が3安打2打点の活躍を見せるなど粘り強い打撃で得点を重ねた。9回にはスリーバントスクイズで一時勝ち越し点を奪うなど壮行試合ながら勝利への執念を感じさせる場面もあった。

「相手を見て試合をするのではなく日本は“日本の野球”をいかにできるかが大事。つないでつないで足を絡める。その中でも想定外のことが起きるのも国際大会。牽制やストライクゾーンといった日本では経験したことがないこともある。それは代表合宿でも選手たちには伝えています。何が起きても焦ることなく自分たちの野球をやっていこうと」

「昨年も感じたことだが、思っている以上に“疲労”は残っている」

 エース格の大船渡・佐々木は県大会で敗れたが今大会のメンバーは甲子園に出場した選手たちが多くを占める。モチベーション、夏を戦い抜いた疲労などには一番気を付けているという。

「高校生たちはまず甲子園を目標にモチベーションを持っている。そして日本一を目指し甲子園を戦う。だが『日本一の向こうには世界一がある』と伝え続けてきた。昨年も感じたことですが思っている以上に“疲労”は残っている。今回のワールドカップも決勝まで進めば10日で9試合を戦う日程です。休みを入れつつ(選手たちの)起用も考えないといけない」

 壮行試合で対戦した大学日本代表の生田監督は試合後に「去年の高校代表にもびっくりしたんですけれども、今年はそれ以上に力のある選手がたくさんいました」と評価し「甲子園で疲れてるとは思うんですけど、大学生以上にバットを振ったし、今まで金属バットだったんですけど、木に変わっても全く遜色がないくらい」と、木製バットの対応についても“合格点”を与えている。

 日本チームが目指すのは悲願の初優勝だ。

「まだ世界一に一度もなっていない。チームが一つになり日本一の力を結集し世界に挑みたいと思います」

 佐々木、奥川、林、飯塚らバリエーション豊かな投手陣、そして粘り強い日本の野球を武器に敵地韓国で世界一を狙っていく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

関連記事(外部サイト)