鷹・千賀、令和初ノーノー達成「みんな話しかけてこないから笑いそうになった」

鷹・千賀、令和初ノーノー達成「みんな話しかけてこないから笑いそうになった」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

ファンもプロ野球史上80人目の快挙を後押し「この熱い声援を溜息と悲鳴に変えてはいけないな」

■ソフトバンク 2-0 ロッテ(6日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手が6日、ロッテ戦(ヤフオクドーム)で育成出身選手では初のノーヒットノーランを達成した。この日出したランナーは4つの四死球のみ。自身3連敗中だったエースが、最高の形でチームを5連勝へと導いた。

 最後の打者・井上を空振り三振に打ち取ると、甲斐拓也と熱いハグを交わした。そこに次々とナインが駆け寄ってくる。チーム投手として76年ぶりの大記録達成に、ヤフオクドームのファンも大興奮。千賀にとっては長い野球人生で初のノーヒットノーランだ。

「ファームで未遂はありましたけどね。やりたいというか、できたらいいなくらいにしか思っていませんでした」

 意識したのは5回を終えたあたりからだという。「5回を終わってパッとスコアボードを見たら、まだ(ヒットが)ゼロだ、と。あと4イニング全力で行こうと思いました」。ベンチでは記録が近づくにつれて「それまで話していたみんなが話しかけてこないから、笑いそうになりました。でも、2点差なので四球とかヒットが出て一発だと同点。そこ(記録)まで考える余裕はなかったです」と振り返った。

 もちろん感謝するのはバッテリーを組んだ甲斐拓也だ。「いいリードをしてくれたし、アホみたいなワンバウンドも止めてくれた。拓也がうまくやってくれたから、スラーブとかの緩い球もしっかり使えた」と、育成同期の女房役を称えた。

 この日は8回からスタンドもファンもストライクを取るたびに大きな拍手で記録を後押しした。「熱いものをすごく感じていました。この熱い声援を溜息と悲鳴に変えてはいけないなと思っていました」と、必死に大きな声援に応えてみせた。

 昨年7月27日の巨人・山口俊に続く史上80人目(通算91度目)の偉業で、令和に入って初。育成出身選手としても初の快挙だ。記念のウイニングボールは「まだグラブの中」と言い、「どうするかはこれからゆっくり考えます」と笑った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

関連記事(外部サイト)