【MLB】30度目先発も“最短”3回途中5失点KO… 菊池雄星はなぜ安定を保てないのか

【MLB】30度目先発も“最短”3回途中5失点KO… 菊池雄星はなぜ安定を保てないのか

10敗目を喫したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

WソックスにKOされ10敗目「ボール自体は悪くなかった」も…

■Wソックス 9-7 マリナーズ(日本時間14日・シアトル)

 マリナーズの菊池雄星投手が13日、本拠地T-モバイル・パークでのホワイトソックス戦に登板。球団史上6人目の新人記録となる30試合目の先発登板だったが、自己ワースト4度目の10安打5失点で3回途中降板。4月26日のレンジャーズ戦での1イニング限定登板を除き、メジャー自己最短降板で10敗目を喫した。

 静まりかえるクラブハウスで、菊池はいつになく神妙な面持ちで振り返った。

「調子は、ボール自体は悪くなかったかなと思いますけど、甘く入ったところを全部打たれたかなと思いますね。ストライク先行でいけてましたけど、2ストライクに追い込んでからのところで決めきれなかったなと思います」

 いずれの回も3連打を許す苦しい投球。リズムは最後までつかめなかった。8人の右打者を揃えた相手打線に対し、直球、変化球ともに制球の甘さが目立った。内角へのスライダーを有効に使う意図が見えたが、徐々に甘くなり、また外角へのチェンジアップもほとんど活用できず、配球も単調になる悪循環。

 初回、3番アブレイユに150キロの直球を左中間へ、3回には7番エンゲルに146キロの直球を左翼へ運ばれた。いずれも甘いコースを叩かれた2本。前回7日のアストロズ戦で1977年のジェリー・ガービン(ブルージェイズ)が記録したルーキーの被本塁打数を更新しているが、不名誉な記録は36本へと伸びてしまった。

安定感を保てない理由を自己分析「年間通して同じ」

 2日前のブルペン投球後には状態の良さを強調していた菊池。一連の投球動作のタイミングが本来のものと合致する手応えから「配球や細かいコントロールとか、そういうとこに意識が向けられてるかなっていうのは最近は感じます」と話したが、皮肉にもこの日のマウンドではその2つに難があった。

 メジャー初完封勝利を挙げた8月18日のブルージェイズ戦から前回9月7日のアストロズ戦までの4試合は2勝1敗、防御率3.52。しかし、上り調子で迎えた節目の30試合目の登板は暗転した。サービス監督は菊池の思いを汲み取るかのように言う。

「彼にとっては、ストレスがたまるような内容だったと思う。せっかくいい感じできていたのに、それが途切れてしまった。でも彼は、立ち直ると思うよ」

 安定を保てない投球に菊池本人は、こう自己分析をする。

「打たれている時は同じような甘いボールを打たれているというのは年間通して同じなので、追い込んでからの決め球というのは精度を上げていかないと」

 首脳陣が「学びの1年」と位置付ける今季に、左腕に残されたのは2試合。いずれの登板も課題解消に向けた貴重なものとなる。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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