鷹の元エースがファンの質問に回答 CS第2戦で「おしえて、攝津さん!」実施

鷹の元エースがファンの質問に回答 CS第2戦で「おしえて、攝津さん!」実施

現役時代、ソフトバンクで活躍した摂津正氏【写真:藤浦一都】

試合開始前は選手情報、試合の展望などをファンに丁寧に説明

 ソフトバンクと楽天が激突した6日の「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第2戦(ヤフオクドーム)で、「パ・リーグインサイト」は、ソフトバンクOBの攝津正さんを招いた特別企画「おしえて!攝津さん!」を実施した。ツイッターなどで、ハッシュタグ「#おしえて攝津さん」をつけてプロ野球やクライマックスシリーズ(CS)に関する質問を投稿すると、試合中に攝津さんが回答。試合の解説も交えてファンと交流した。

【試合前】

ーー(5日のCS第1戦先発した)千賀くんが打たれた要因は
攝津さん「4失点でしたが、(内訳が本塁打4本ということを考えると)大量失点して一方的な展開になってもおかしくないような状態でした。あの点数で収まったのは不幸中の幸いです。球速を出そうとしたことも失点につながったのでは」

ーー現役時代仲が良かった選手は誰ですか(森唯斗投手以外で)
攝津さん「森です(笑)。弟みたいなものです」

ーー開幕戦やCSや日本シリーズなど特別な試合で先発するときは、勝負パンツを履いたり、鯛の尾頭付きを食べたりするのですか
攝津さん「僕は験担ぎしないです。あくまでも(ポストシーズンは)シーズンの延長戦のような感じなので、あえて意識しないことを意識しましたね」

ーー(自分の登板日に)始球式をされた方で1番印象に残っているのは
攝津さん「あまり興味がなかったです(笑)。(橋本環奈さんが始球式のときも)試合に集中していましたよ」

ーースタメンについて
攝津さん「ホークスは松田宣浩が外れましたね。彼は昨日打たなかったから今日も打たないというバッターではないのですが…。(楽天の先発)美馬投手と相性が悪いのでしょうね(対戦打率.111)。2番から8番に下がった今宮健太もそんなに相性が良いわけではないようですね(対戦打率.091)」

ーースタメンの中でキーマンは
攝津さん「楽天はやはり茂木栄五郎、浅村栄斗が怖いですね。藤田一也をスタメンに入れたのも気になります。ベテランで経験豊富だからだと思います。ホークスは、福田秀平。クリーンアップはみんな美馬投手と相性が悪いのですが(対戦打率は全員2割5分以下)1、2番が出塁した後にチャンスで打席が回ってくるかもしれないですね」

ーー両予告先発(バンデンハーク、美馬)の特徴は
攝津さん「バンデンハークはサーモンが好きですね。北海道の寿司店で延々とサーモンを食べていました。寿司でサーモンしか食べないのはもったいないです。でも、意識が高くてすごく食事に気をつけていますよ。日本食はなんでも食べます。美馬投手はスライダー、カット、フォーク、カーブなどで勝負するピッチャーですね」

激しい点の取り合いの序盤、攝津さんがキーマンに挙げたホークス福田が活躍

【試合序盤】

◆1回表に先制した楽天のポイント
攝津さん「バンデンハークが相手ですから、楽天は足を使ってかき乱すでしょうね。(ブラッシュの内野ゴロの間に先制)やはり昨日(第1戦)の流れがありますよね。初戦の勝利は大きいです。ポイントは2番・茂木栄五郎の打席ですね。1塁に島内宏明を置いての場面、まずはバントを失敗して次にエンドランをかけましたが、これもできませんでした。ただ、そこからバンデンハークが四球を出してしまった。これが先制点につながったポイントだったと思います」

◆1回裏、すぐさま同点に追い付いたソフトバンクの攻撃のポイント
攝津さん「(柳田悠岐が2死から同点弾)美馬投手も2死から打たれるのはもったいないですね。柳田は調子が悪いようですが一発がある打者にに初球ストレートの後でカーブを投げるのは不用意でしたね」

ーーカブトムシを今でも飼っていらっしゃいますか
攝津さん「今は飼っていません(笑)」

ーー短期決戦の戦い方は(球数優先、相手投手を投げさせる、CS対策をレギュラーシーズンからやっているなど)」
攝津さん「撒き餌はしないですね。CSはシーズンのデータも溜まった状態なので、配球を変えることもありますが結局は相手の出方次第ですね」

ーー投手目線で、捕手との相性について。この捕手だと投げやすい、攻めやすい、苦手な打者を抑えられる抑えられないなどの違いは少なからずあるものでしょうか
攝津さん「正直あります。捕手によっては配球も変わってきますし、そういう配球に(しようと)持っていくまでの段階も違いますからね」

ーーキーマンに挙げていた福田選手が、(2回に)二塁打を打ちました
攝津さん「相性通り塁に出ましたが、打線はつながりに欠けますね(この時点でソフトバンクの安打は柳田と福田のみ)。逆に楽天は線になっていて、流れはどちらかというと楽天ですね」

◆3回に楽天・浅村が勝ち越し本塁打
攝津さん「1打席目で明らかにインコースを嫌がっていて、詰まった当たりで打ち取ったのに、この打席は初球以外を外に投げてしまいましたね。(球種問わず)ライト方向に長打を打つのが上手な選手ですので、気をつけて配球したいところでしたが」

ーーホームランテラスができた時の心境はズバリ
攝津さん「あれはでかいですよ。きついなあと思いました。ピッチャーにはプレッシャーですね。どこの球場よりも入りやすくて、両翼(からセンター方向に)膨らんでいない形状なので(打球が)左右に上がったらもう危ないという印象です」

ーー初戦から好調の浅村選手を、攝津さんならどういうカウントで攻めて、どういう球種で勝負しますか
攝津さん「ライトに長打を打つバッターなので、まずは早いカウントからシンカーや内角の速い球で引っ張ったファウルを打たせたいですね。何球か投げて内角の意識がついて体が開いた後に外角で勝負しますね」

◆3回、ソフトバンク・柳田が再び同点のタイムリー
攝津さん「美馬投手は1打席目でカーブを打たれたことへの意識があったのでしょう。フォークで入りましたし、カウントを悪くしてストレートを待たれましたね」

◆4回、またも同点に追いつく楽天・浅村のタイムリー
攝津さん「バンデンハークは、外角しか投げられなくなったところをまた狙われていますね。(内野安打と2四球で満塁になり)ホークスは2点リードしていたのに不思議なもので負けているような雰囲気でしたよね」

ーーその日に(自分が)打たれているバッターを、あえて歩かせる戦略はありですか
攝津さん「勝っている場面で逆転のランナーをあえて出すことはないですね」

ーー初戦と同じような試合展開になっている気がしますが、中盤からの試合運びどこがポイントになりそうですか
攝津さん「中継ぎでしょう。あとは、膠着した場面で一発を打って流れを変えられる選手の存在ですね」

ーーピッチャー以外のポジションをするならどこを守ってみたいですか
攝津さん「キャッチャーかな。唯一反対を向いて野球をやっていますから。配球を考えるのも好きです」

ーー僕は肩と肘の怪我で6年間リハビリして来年やっと野球ができるようになりました。攝津さんは怪我をして復帰した時自分のピッチングに不安とかありましたか
攝津さん「2012年はヘルニアになって、キャンプでもまともに投げられず開幕したので、ちゃんと投げられるのかなという不安が1シーズン通してありました。でも一番成績が良かった。慎重になりますし、怪我の功名というか、自分にプラスになった部分もありましたよ。あと、怪我をしているときはこれも良い勉強だと捉えて日々過ごしていましたね」

ーーCSのお供に飲むお酒は何がお勧めですか? やっぱりビールですか? 私はビール飲んで中継を見ています」
攝津さん「やっぱりビールでしょう。球場に来ると飲みたくなりますね」

攝津さんが憧れるのは後輩千賀のストレート「150キロ後半は魅力的です」

【試合中盤】
ーーシーソーゲームの時にマウンドに立っている時の気持ちを知りたいです
攝津さん「リリーフで登板するなら、まずはとにかく試合を落ち着けようと思います。リズム的には僅差の方が投げやすいですが」

ーーよく投手交代の時にみんなで真ん中に集まっていますが、あのときはどんなことを話しているのですか
攝津さん「コーチが来るときは『歩かせる』『勝負する』とかの指示ですね。川崎(宗則)さんは『チェスト!』と言って帰って行くので面白かったですね。あとは『ロジン(滑り止め)触らせて!』とか。やはりそのようなことでも、間を空けてくれるので助かります」

ーー経験したCSで一番盛り上がったシーンを教えてほしいです!
攝津さん「CSではないのですが、森福允彦投手の日本シリーズ(2011年の日本シリーズ第4戦、11球で無死満塁を抑えたとき)はブルペンで盛り上がりましたね」

ーー日本シリーズの9回2死からマウンドに上がったときの心境を今更ですが教えてください」
攝津さん「2011年ですね。急に『行くぞ!』と言われたのですが、準備も何もしていなくて、それどころではなかったです(笑)」

ーー中継ぎと先発の両方でCSを経験された攝津投手だからこそ、それぞれのポストシーズンにおける準備の仕方などを知りたいです
攝津さん「ファーストステージはシーズンからあまり間がないのですが、ファイナルだと実戦から離れているので、実戦に近い練習をしますね。例えば、紅白戦やフェニックスリーグで投げてみたりもしました」

ーー現役時代、相性の良い球場(得意な球場)はありましたか
攝津さん「メットライフドームですね。あの湿度が良かった。手が湿っている方が、ロジン(滑り止め)も効きますし、ボールが手に馴染むというか投げやすいんですよね。逆に乾燥しているのは嫌でしたね」

ーー試合中メモを取る選手が最近多いですが、攝津さんはメモを取られていましたか? どんなことをメモしていましたか?
攝津さん「試合中はあまり取りませんが、相手選手のデータをチームからもらうのでその紙にプラスアルファで自分の感覚や映像からの印象を書くことはありました」

第3戦の見どころ 鷹は「福田の起用法」、楽天は「浅村とブラッシュ」

【試合終盤】
ーーリールはシマノですか、ダイワですか?
攝津さん「両方です(即答)」

ーーもし、攝津さんが他球団のピッチャーだとして、対戦してみたいホークスの選手は
攝津さん「純粋に楽しみたいなら、長谷川勇也とか内川聖一選手ですね。すごく配球など考えて打席に入っていますので、こちらも投げがいがあると思います」

ーー攝津さんの弟子である森投手は毎年安定した活躍を見せてくれています。森投手のルーキーイヤーから自主トレに一緒に行ってた攝津さんから見て、森投手の凄いところ、変わったところは何か教えてください
攝津さん「4年間一緒に自主トレしましたね。ちなみに引退してからもグアムまで自主トレを見に行きましたよ(笑)成長したところは、安定感がどんどん増していますね。しんどい時期もあったかと思いますが、乗り越える方法を身につけました。あとは基本的に体が丈夫です。今年怪我をしてしまいましたが、ちゃんと同じ状態で戻ってきますし。技術的には、去年くらいからツーシームなども投げ始めていますが、新しい球を覚えても自分を見失わないですね。今の自分を磨きつつ、新しい領域にもチャレンジする姿勢がいいですよね」

◆ホークスの勝利で試合終了。試合のターニングポイントを解説
攝津さん「4回の福田のホームランですね。僕の予言が的中したから…ではないですが(笑)。シーソーゲームで嫌な流れの中、あのホームランでホークスが初めてリードし、そのあと(投げた)石川が試合を落ち着かせましたね」

◆第3戦の見どころ
攝津さん「ホークスに関しては柳田、デスパイネに当たりが出てきたのが好材料ですよね。あとは福田の使い方です。スタメンでも途中出場でも、やはり短期決戦は調子がいい選手をどんどん使っていきたいので注目です。楽天に関しては、好調の浅村の前にランナーをどう置けるかと、ブラッシュに当たりが出るかどうかが最大のポイントですね。2試合を踏まえて打順を組み替えるかもしれませんが、ブラッシュは一発で勝負を決められるのでホークスとしてはやはり怖い存在です。両チームともに勝ちパターンの投手をつぎ込んでいるので状況はイーブンです。早い回からどちらが先の一手を出せるかが、そして今回のようなシーソーゲームになっても粘り負けないかが、第3戦の見どころですね」(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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