DeNA6位の青森大・蛯名は4の1で大学野球に終止符 「技術を上げていかないと…」

DeNA6位の青森大・蛯名は4の1で大学野球に終止符 「技術を上げていかないと…」

DeNAから6位指名を受けた青森大・蝦名達夫【写真:高橋昌江】

走攻守そろった外野手、今春は最多本塁打&今秋は首位打者のタイトル獲得

 明治神宮大会(11月15日〜20日、明治神宮野球場)の出場をかけた「第11回東北地区大学野球代表決定戦」の1回戦が26日、仙台市民球場で行われた。北東北大学リーグで16季ぶりに優勝して出場した青森大は東北福祉大(仙台六大学リーグ代表)と対戦し、1-12の8回コールドで敗戦。DeNA6位指名の青森大・蝦名達夫主将(4年)は4打数1安打で学生野球に終止符を打った。

 11点差がついた8回の攻撃。2死一塁で3番・蛯名に打席が回ってきた。しかし、2球であっという間に追い込まれ、最後もバットが出なかった。球審の手が上がり、ゲームセット。青森大のユニホームを着てプレーするラストの打席は見逃し三振。「チームのためにつなごうという頭しかなかったんですけど、手が出なかったのが自分の弱さ」と唇をかんだ。

 DeNAから6位指名された走攻守三拍子がそろった右打ちの外野手。初回1死二塁では、チェンジアップにバットを合わせて一塁手の右を抜ける安打を放った。幸先のいいスタートを切ったもののその後は右飛、三ゴロと続き、その間に失点が重なった。1-12の8回コールド負けに「東北福祉大は去年、(大学選手権で)日本一になっているチーム。実力の差を実感しました」。自チームのミスもあったが、東北地方の雄に力をまざまざと見せつけられた。

 青森商時代から注目の打者で、青森大では1年春からベンチ入り。これまで北東北大学リーグで4度のベストナインに輝いている。1年秋には打点王となり、今春は最多本塁打、今秋は首位打者とタイトルを獲得。しかし、リーグには山川穂高内野手や外崎修汰内野手(ともに西武)らを輩出した富士大が君臨し、チームの優勝は遠のいていた。現チームから主将となると、「新時代 〜王者復活への道〜」をスローガンに古豪復活に力を注いだ。

主将&主砲として青森大を16季ぶりのリーグ制覇に導く

 春季リーグ戦は3位だったが、この秋のリーグ戦で2011年秋以来、16季ぶりに優勝を飾った。そして、1995年を最後に出場がない明治神宮大会、2008年の大学選手権以来となる全国大会を目指して今大会に挑んだ。しかし、壁は高かった。蝦名は試合後、部員たちを前に「リーグ優勝できたのはみんなのおかげ」と感謝しつつ、「自分も含めて実力が足りない。自分も新チームもよりいっそう、技術を上げていかないと勝てない」と現実を受け止めた。

 悔しい大学野球の終わりとなったが、母校に“復活の道”という財産を残した。三浦忠吉監督は「(優勝していなかった)16季をどう埋めていくか、見えていなかったものを4年生が切り開いてくれた。北東北の代表としては恥ずかしい試合になってしまいましたが、僕らの立ち位置としては、新時代を作るいい経験をさせてもらったと思います」と感謝。蝦名に関しても「真面目だから、こういう展開になったことさえも自分の責任と感じるタイプ。キャプテンとしてしんどい1年だったと思いますが、蝦名のチームなので。いろんなことを感じられた経験も彼にとって大きいと思います」と慮った。

 細川亨捕手(ロッテ)が西武に在籍していた頃、青森北高から青森大を経てプロ入りしたことに「かっこいい」と憧れ、蛯名も地元からのプロ入りを夢見てきた。4年秋のリーグ優勝も、全国切符を逃した悔しさも置き土産とし、そのスタート地点に立つ。「自分たちは全国大会には出ていない。リーグ優勝だけでなく、全国の舞台に行ってほしいですね」と思いを後輩に託し、目標としてきた世界に足を踏み入れる。(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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