侍ジャパンに立ちふさがる“難敵” 球場の土、芝、強風に高身長の外国人投手

侍ジャパンに立ちふさがる“難敵” 球場の土、芝、強風に高身長の外国人投手

侍ジャパンに合流した巨人・丸佳浩【写真:Getty Images】

バッティングピッチャーは傾斜板から投球

 野球日本代表「侍ジャパン」は3日、「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)が行われる台湾・桃園国際球場で練習を行った。日本はグループBでオープニングラウンド3試合を戦う。練習では普段と異なる環境、相手に対して対処するため、さまざまな工夫が見られた。

 まず相手の違いだ。ベネズエラ、プエルトリコといった侍ジャパンが対峙するチームの高身長のピッチャーから繰り出される、角度のついた投球は難敵。沖縄で行われたカナダ戦でも鈴木誠也外野手が「ボール(の違い)というより、角度が」と苦しめられた。この日はフリー打撃に傾斜板を使用、バッティングピッチャーは10センチほど高い位置から投げ下ろす形で投球を行った。

 球場には課題が山積みだ。日本は初戦のベネズエラ戦、2試合目のプエルトリコ戦を桃園で行うが、この日は投手たちが代わる代わるマウンドの高さを確かめた。建山義紀投手コーチは「ブルペンはマウンドが高いんですけど、傾斜がない。で、グラウンドは傾斜がなくて、マウンド自体も高くない。多少、投手のアジャストは求められる」と話す。

 練習を行うブルペンと本番で投げるマウンドの違いは日本ではあまりないこと。「(日本では)地方球場くらいですね。あれくらい、低そうに見えるのは。ただ、幸い、宮崎がああいう感じだったので。宮崎で投げた投手はあまり違和感なくというところはあると思う」という。1次合宿を行った宮崎では日本シリーズを戦った巨人、ソフトバンクの選手が不在だったが、先発候補の山口俊、高橋礼らはどうアジャストしていくのか。

 さらに土や芝も違う。稲葉篤紀監督は「土は予想以上に良かった。広島の球場(マツダ)に似ているというけれど。芝は少し硬い」と話す。金子誠ヘッド兼打撃コーチは「マツダよりは悪い」といい、「(打球は)取り方かな。外野も質が違うし、試合を見ているとゴロも変な転がり方をしている」と守備での課題を語った。

 風も強く、フライが上がれば巻き込まれて落下地点が大きく変わる。練習中には三塁の松田が遊撃の坂本に託したフライが三塁へのファウルフライに。稲葉監督は「今日(風が)強く吹いてくれてよかった。本番で急にこれだとね」とうなずく。この日から加わった丸も中堅のポジションでフライを捕球していたが「風が強い中でも回っている」と強風の予行練習ができたようだ。

 金子コーチも「そういう地域ですから。お互いに同じ状況で、(風を)味方にするのか、どうなのか」と言及。硬い芝、滑る土、強風。互角の条件の中で、侍ジャパンはこれらの課題をどうクリアしていくのだろうか。(臼井杏奈 / Anna Usui)

関連記事(外部サイト)