【プレミア12】18アウト中14個がゴロアウト 6回2死まで完全投球の高橋礼を支えた甲斐のリード

【プレミア12】18アウト中14個がゴロアウト 6回2死まで完全投球の高橋礼を支えた甲斐のリード

プエルトリコ戦で捕手を務めた侍ジャパンのソフトバンク・甲斐拓也(右)【写真:Getty Images】

135キロ前後の真っ直ぐを軸に、スライダーとシンカーを交えて凡打の山を築いた

■日本 4-0 プエルトリコ(プレミア12・6日・台湾)

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、台湾・桃園市の桃園国際野球場で「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)オープニングラウンドB組の第2戦プエルトリコ戦に4-0で完勝した。3回に鈴木誠也外野手(広島東洋)の3ランなどで4点を先制すると、先発の高橋礼投手(福岡ソフトバンク)が6回2死までプエルトリコ打線をパーフェクトに封じる好投。2連勝で11日から日本で行われるスーパーラウンドへの進出を決めた。

 この日のヒーローは間違いなく、プエルトリコ打線を6回2死までパーフェクトに抑えた先発の高橋礼投手だった。テンポよくボールを投げてストライクを先行させた。打たせて取るピッチングで次々に凡打の山を築き、そして攻撃へのリズムをもたらした。その中で生まれたのが、3回の先制点であり、鈴木の3ランだった。

 圧巻の好投で試合を作った高橋のピッチングだが、忘れて欲しくないのは、それをリードした女房役の存在、この日スタメンマスクを被った甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の存在だ。

 この日、普段からコンビを組んでいるサブマリン右腕が先発ということで、マスクを被った甲斐。「自分の投球をするぞ、と。何かを変えるのではなく、自分の投球を出すんだぞと話をしました。まずは礼のピッチングをしていこうとしました」。大事な国際舞台の先発。力が入りがちになる状況下で、まず、試合前から甲斐は高橋に普段通りの投球を心がけさせた。

 高橋礼はこの日、135キロ前後の真っ直ぐを軸に、110キロ台のスライダーとシンカーを織り交ぜて投球を組み立てた。打者の高低も使って揺さぶり、真っ直ぐで打者を詰まらせ、変化球では完全にタイミングを外した。痛打される雰囲気すら感じさせない、安定感と安心感溢れる投球だった。

好リードの甲斐は高橋を労う「礼がしっかり投げてくれた結果」

「データが少ない中でやっていて、初めて対戦する打者ばかり。あそこ(ポジション)にいて感じるものはありました。そこで感じたことを出来るのか、というのはありましたし、ある程度の勇気も必要だというのもありました」

 初めて対戦する打者に対し、中途半端にいって痛打されるのは避けたかった。高橋礼と甲斐のバッテリーはそれに細心の注意を払った。攻めるところは攻める、外すところは外す。インコースにも厳しく攻め、外を攻めるときも甘くならないようにした。高橋礼が言う「メリハリのある投球」をバッテリーとして心掛けていた。

「いろいろと考えてやりましたけど、礼がしっかり投げてくれた結果ですよね」。いつも通り、しっかりと心を通わせ、意図通りに投げてくれた投手を称えた甲斐。侍ジャパンを2連勝に導いた好投には、それを支える捕手のリードも起因していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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