ファンが選ぶ“GG賞”は西武金子侑に圧倒的支持 “本家”との違いは?

ファンが選ぶ“GG賞”は西武金子侑に圧倒的支持 “本家”との違いは?

西武・金子侑司【写真:荒川祐史】

「パーソル パ・リーグTV」がファンからの投票で選ぶベストグラブ賞を選定

「パーソル パ・リーグTV」では、11月1日から「パーソル パ・リーグTV ベストグラブ賞」と題して、各ポジションにおける最高の守備職人を選出する投票企画を開始している。投票の権利を持つのは、野球ファン全員。まさに「ファンが選ぶ最高の守備の名手を選ぼう」という企画だ。

「パーソル パ・リーグTV」の会員でない方は、ノミネートされた全ポジション・全選手の中から1人の選手に対して投票する、という形式となるが、パ・リーグ見放題パック11月会員の方であれば、ポジション別に1選手ずつ、計9選手への投票が可能となっている。

 今回の記事では、11月8日午前9時時点における得票数の途中経過を紹介。全国のファンがどのような票を投じているのかを、この機会にあらためて確認していこう。

非会員票の1/4以上の支持を集めてトップに立ったのは…?

 まずは、会員ではない方々が投じた票の内訳について見ていきたい。投票対象となった全選手の中で、得票数が多かった選手のトップ5は以下の通りとなっている。

1位:金子侑司内野手(西武) 716票
2位:辰己涼介外野手(楽天) 341票
3位:今宮健太内野手(ソフトバンク) 203票
4位:源田壮亮内野手(西武) 177票
5位:荻野貴司外野手(ロッテ) 111票

 2度の盗塁王に輝いた類まれな俊足と、時にはメットライフドームのブルペンに飛び込みそうな打球をフェンスを登ってもぎ取るガッツを武器に、外野手として幾度となく好プレーを披露した金子侑が全体の4分の1以上の票を集めてトップに。同じくスピードを活かした広い守備範囲が持ち味のルーキー・辰己が2位に入っており、両選手が持つ守備レンジの広さや球際の強さが、野球ファンからも高く評価されていることがわかる。

 3位と4位には共に遊撃守備の名手として知られる、今宮と源田が揃ってランクイン。高校時代に154キロの速球を投じた強肩や抜群の身体能力を活かし、鮮やかなファインプレーを連発する今宮と、難しい打球をそう感じさせない、まさに職人技と形容できるフィールディングを見せる源田。選手としてのタイプは真逆ながら、互いに多くのファンから支持を集めていることがうかがえる結果となっている。

 5位には自身初の規定打席に到達し、プロ入り後初めてシーズンのほとんどを1軍で戦い抜いた荻野貴がランクイン。かねてから球界屈指の俊足の持ち主として広く認知されている存在でもあっただけに、ついに年間を通した活躍を見せられたことが、そのまま得票数にも結び付いた格好だ。

 続けて、「パーソル パ・リーグTV」会員の方々が投じた票の内訳を、一つ一つの守備位置ごとに確認していきたい。各ポジションにそれぞれ601票ずつ投じられた中で、得票数トップ3(外野手はトップ6)に入った選手たちは以下の通りだ。

投手
1位:山本由伸投手(オリックス) 165票
2位:千賀滉大投手(ソフトバンク) 137票
3位:有原航平投手(日本ハム) 83票

 防御率1.95という圧巻の内容で最優秀防御率に輝いたピッチングのみならず、フィールディングの技術にも定評がある山本がトップに立っている。21歳の若さながら投手としての高い能力を随所で示した俊英のことを、全国のファンが高く評価していることがあらためてうかがえる結果と言えそうだ。

 227奪三振という数字で自身初の奪三振王を獲得し、9月6日にはノーヒットノーランも達成した千賀がそれに続いており、今後も熾烈な争いが予想されるところだ。3位にはシーズン15勝を挙げて自身初の最多勝に輝いた有原がランクインし、充実したシーズンを送った3投手がそれぞれランク上位に位置するかたちとなった。

捕手ではソフトバンク・甲斐、一塁手は内川、二塁は外崎が断トツ

捕手
1位:甲斐拓也捕手(ソフトバンク) 258票
2位:森友哉捕手(西武) 147票
3位:若月健矢捕手(オリックス) 115票

 抜群の強肩を武器に「甲斐キャノン」の異名を取る甲斐が、601票のうち258票という高い支持を集めてトップに。主戦捕手となった2017年からチームは3年連続で日本一に輝いており、短期決戦における相手のキーマンを封じ込める配球や、その肩を活かした確実な盗塁阻止も、チームのポストシーズンにおける強さに一役買っていることだろう。

 自身初の首位打者に輝くなど打撃面でも活躍し、リーグ連覇を果たしたチームを攻守でけん引した森が2位に入り、甲斐らを抑えてリーグトップの盗塁阻止率.371を記録した若月が3位に。甲斐が27歳、森と若月が共に24歳と、選手生命が長い傾向にある捕手としてはいずれもまだ若い。今後のさらなる成長も期待されるところだ。

一塁手
1位:内川聖一内野手(ソフトバンク) 214票
2位:鈴木大地内野手(ロッテ) 111票
3位:山川穂高内野手(西武) 99票

 一塁手として守備率1.000、すなわち年間を通じて1度もエラーをしないという素晴らしい数字を残した内川がトップに立っている。守備率1.000はパ・リーグの一塁手としては史上初となる快挙であり、37歳にしてさらなる守備力の向上を見せているベテランが多くの得票を集めているのも当然と言えるか。

 2位の鈴木はユーティリティプレーヤーとして内野の全ポジションと左翼手をこなしながら、一塁手としてその中でも最多となる89試合に出場している。その奮闘ぶりは、ファンの心にも確かに響いたようだ。3位には2年連続で本塁打王に輝いた、西武が誇る長距離砲・山川が入った。

二塁手
1位:外崎修汰内野手(西武) 313票
2位:中村奨吾内野手(ロッテ) 131票
3位:浅村栄斗内野手(楽天) 79票

 浅村の移籍に伴って昨年まで主戦場としていた外野から二塁に移り、優れたハンドリングと広い守備範囲を武器にファインプレーを連発した外崎が、全体の半数以上の票数を集めてトップに立った。内野への再コンバート1年目ながら攻守にわたって出色の活躍を見せ、同世代の源田と組む鉄壁の二遊間はチームのストロングポイントとなっている。

 5月に清水将海コーチと激突して負傷した影響もあってか打撃面では大きく成績を落としてしまったが、2年連続で全試合出場を達成して幾度となく好守を見せた中村が2位にランクイン。3位の浅村は新天地の楽天でも二塁手のレギュラーとして活躍し、リーグトップの守備率.989と堅実な守備を披露した。

三塁手
1位:中村剛也内野手(西武) 237票
2位:松田宣浩内野手(ソフトバンク) 235票
3位:レアード内野手(ロッテ) 72票

 かねてからその三塁守備は各方面で高い評価を受け、7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している名手・松田を抑えて、100キロを上回る巨体ながら柔らかいグラブ捌きを備える中村がトップに立っている。とはいえ、その差はわずかに2票。全ポジションの中で、最も熾烈な争いが繰り広げられている最中だ。

 強打を武器にする助っ人ながら守備にも定評があり、強肩と打球反応を活かしてチームを助けているレアードも移籍1年目からレギュラーとして活躍したが、この投票では3位とやや分が悪いか。ノミネートされた選手が3人のみと全ポジションで最も少なくなっていることもあり、今後の票数の動きからも目が離せなさそうだ。

遊撃は西武・源田、外野手はゴールデングラブ賞を逃した西武・金子侑、楽天・辰己がランクイン

遊撃手
1位:源田壮亮内野手(西武) 423票
2位:今宮健太内野手(ソフトバンク) 78票
3位:中島卓也内野手(日本ハム) 38票

 会員でない方による投票では今宮の得票率が源田を上回っていたが、会員の方による投票では源田が400票を超える圧倒的な支持を受けている。その守備でファンを驚かせる今宮に比べ、源田の守備はファンを唸らせる。この投票結果一つをとっても傾向の違いが感じられるという点でも、実に興味深い結果といえそうだ。

 源田が非常に多くの得票を集めていることもあり、他の選手が手にする票数は自然と少なくなってしまう。しかし、2位の今宮選手、3位の中島も、それぞれショートとしての守備力の高さは広く知られたところ。それでも票数としては大差がついているところからも、あらためて遊撃手というポジションが相当な激戦区であることがうかがい知れる。

外野手
1位:金子侑司外野手(西武) 439票
2位:辰己涼介外野手(楽天) 265票
3位:秋山翔吾外野手(西武) 260票
4位:荻野貴司外野手(ロッテ) 194票
5位:西川遥輝外野手(日本ハム) 150票
6位:大田泰示外野手(日本ハム) 127票

 会員でない方による投票でも1位と2位に入っていた金子侑と辰己が、会員の方を対象にした集計でもワンツーを決めている。それぞれ傾向が異なった遊撃手の部門とは異なり、こちらは会員・非会員の双方を合わせた幅広い層から、同様の高い評価を受けていると言えそうだ。

 3位から5位までに入った秋山、荻野貴、西川の3人は、それぞれ各チームのトップバッターと中堅手を共に務めているという共通点を持つ。攻守の両面で俊足を活かしてチームをけん引する彼らのプレーぶりは、ファンからも多くの支持を集めているようだ。6位の大田はプロ入り当初は内野手だったが、移籍後に外野手として披露した好守でその評価を確立。その高い守備力がファンの間でも認知されていることがうかがえる。

会員の投票によって大きく得票数を伸ばした選手たちはどんな顔ぶれに?

 最後に、会員・非会員の票を合算した得票数がトップ5に入った選手たちを紹介していきたい。

1位:金子侑司外野手(西武) 1155票
2位:辰己涼介外野手(楽天) 606票
3位:源田壮亮内野手(西武) 600票
4位:外崎修汰内野手(西武) 339票
5位:秋山翔吾外野手(西武) 332票

 1位が金子侑、2位が辰己という点には変化がないが、西武のセンターラインを担う3選手が大きく得票数を伸ばしている。会員でない方は各選手の中から1人に投票するかたちとなるが、会員の方は各ポジションごとに1票ずつを投じられる。そういった点も、投票の傾向の違いに影響をおよぼしている面はあるかもしれない。

「パーソル パ・リーグTV ベストグラブ賞」は、11月13日まで投票を受け付けている。自らが思うリーグ最高の守備の名手たちに、ぜひ清き一票を投じてみてほしい。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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