現時点での低迷ぶりは歴史的…最低勝率&100敗の恐れも出てきたロッテ

現時点での低迷ぶりは歴史的…最低勝率&100敗の恐れも出てきたロッテ

ロッテ・伊東勤監督【写真:編集部】

37試合で9勝27敗1分、勝率.250のロッテ

 ロッテが16日の西武戦に2-3で惜敗した。この時点で自力Vが消滅し、通算9勝27敗1分、勝率.250になった。

 NPBのペナントレースでこの勝率より低かったのは、ショートシーズンだった草創期(1936-38年)を除けば3例しかない。

○1939年以降のチーム勝率ワースト5
年  球団   勝率
1958 近鉄   .238(130試合29勝97敗4分)
1955 大洋   .238(130試合31勝99敗0分)
1940 ライオン .240(104試合24勝76敗4分)
1954 大洋松竹 .250(130試合32勝96敗2分)
1961 近鉄   .261(140試合36勝103敗1分)

 1958年のパ・リーグは引き分けを0.5勝としていた。この年の近鉄の勝率は1955年の大洋と並ぶ.238だが、今の計算なら.230となり、ワーストだ。当時の愛称は近鉄パールズだったが、あまりに弱かったために「玉砕ばかりのパールズ」と揶揄された。その後、巨人の名内野手で「猛牛」とよばれた千葉茂が監督になり「近鉄バファロー」となるが、1961年、千葉茂監督のもと、また超低空飛行の.261という勝率を残している。

 ライオンはのちに松竹となり、大洋と合併して洋松となった。つまりワースト2、3、4は同じ流れをくむチームだ。もちろん、すべて最下位。千葉ロッテがこのまま勝率が浮上しないとワースト4位になることになる。ロッテの球団最低勝率は1983年の.361(130試合43勝76敗11分)だから、それを大きく下回る記録ができてしまうことになる。

現時点での低迷ぶりは歴史的…シーズン100敗の可能性も

 ワーストの記録では、「シーズン100敗」の恐れも出てきた。162試合を消化するMLBではシーズン100敗はしばしばみられるが、130〜144試合のNPBでは上記にも示したワースト勝率5位の近鉄だけだ。

○シーズン敗戦数ワースト5
年  球団  敗戦数
1961 近鉄  103敗(140試合36勝1分、勝率.261)
1955 大洋  99敗(130試合31勝0分、勝率.238)
1955 トンボ 98敗(141試合42勝1分、勝率.300)
1956 高橋  98敗(154試合52勝4分、勝率.351)
1958 近鉄  97敗(130試合29勝4分、勝率.238)
2005 楽天  97敗(136試合38勝1分、勝率.281)

 ロッテがこのままの勝率でシーズンを終えると36勝106敗1分。従来のNPB記録を更新することになる。このランキングのトンボと高橋は同じ球団。のちに大映と合併、さらにロッテの前身である毎日と合併している。ロッテのルーツの一つであるという見方もできる。

 2005年の楽天は創設1年目、分配ドラフトで各球団から来た選手でシーズンを戦ったが“寄せ集め集団”の苦しさもあり、負け続けた。ワースト勝率も最多敗も、ランキングに入っているのは楽天の例を除けば、他はすべてドラフト(1965年)導入以前。巨人、南海、西鉄などの強豪チームと下位チームの差が大きかった時代だ。

 戦力均衡が進んだ昨今、ここまで負け続けるのは極めて珍しい。ふつうで考えればロッテは今後、もう少し勝率を上げてくると思われるが、現時点での低迷ぶりは歴史的であるということはできるだろう。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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