田中将大、“雑音”封じられるか NYメディアからは肘を不安視する声まで…

田中将大、“雑音”封じられるか NYメディアからは肘を不安視する声まで…

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

本人は「痛みはない」と否定も…手のひら返しが激しいNYメディアから“雑音”

 ヤンキースの田中将大投手が20日(日本時間21日)の敵地レイズ戦で今季9試合目の先発マウンドに上がる。開幕戦で2回2/3を8安打7失点と打ち込まれた相手、球場で“リベンジ”をかけた一戦。しかし、前回登板の14日(日本時間15日)アストロズ戦で自己ワーストの8失点と打ち込まれ、自己最短の1回2/3でKOされるなど不調が続いており、手のひら返しの激しいニューヨーク・メディアからはメジャー1年目に靭帯部分断裂の重症を負った右肘の状態を不安視する声まであがり始めている。

 ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」は「ヤンキースはタナカに関しての答えを引き続き探している」とのタイトルで特集記事を掲載。大乱調に終わった前回登板を振り返りつつ、ブライアン・キャッシュマンGMが球速や回転数などを「全て確認した」と話したことにも言及している。

 記事でも「1回2/3で大量失点を喫したが、解析ではタナカのこれまでの数字と同等のものであった」と指摘。一方で「ヤンキースのエースはアストロズ戦が例外であったことを証明しなければならないが、タナカが屈辱の結果に終わるのはこれが今季初めてというわけではない。4月27日のレッドソックス戦での完封を除けば、今季のタナカは平凡だ」と、厳しい言葉も並べた。

 そして、田中の肘に不安があるという意見を持ち出している。「(数値に問題ない)となると、タナカが故障を隠しながら登板しているか、肘の状態が悪化しているのかと考えるのが自然である。ヤンキースもその可能性を考慮していないわけではないだろう」。同メディアは、このように“推測“。「タナカ自身は肘に痛みはないとしている」と本人が否定しているにもかかわらず、「球速がいつも通り91〜92マイル(約147〜148キロ)を計測している以上、ヤンキースはその言葉を信用しなければならないだろう。チームはタナカにMRIを受けさせることもできる。しかし、それには球速の大幅な低下などの理由がなければ難しいだろう」と指摘している。

「もし彼が故障を隠しているのなら、それは褒められるものではない」

 田中は自身のコンディション調整に細心の注意を払い、後々チームに迷惑をかけると考えれば、無理をするタイプの選手ではない。ただ、記事では「ヤンキースはタナカをストイックな、プロフェッショナルな存在としてみている。もし彼が故障を隠しているのなら、それは褒められるものではなく、契約的にも許されるものではないだろう。しかし、もしヤンキースが1ゲーム差でプレーオフ進出を逃すような事態になれば、タナカのアストロズ戦での敗戦は違った見方をされるだろう。特に、もし、彼が100%の状態ではなかったと明らかにした場合は」と言及。疑いの目を向けているようだ。

 もっとも、最後には「ヤンキースはタナカがレイズ戦までに軌道修正してくれることを願っている。忘れてはならないのは、彼は昨季ア・リーグ最優秀防御率まであと一歩まで迫った投手ということだ。鋭いスプリットなど、特筆すべき武器もる。日本時代から豪速球を投げる投手ではないが、それでも今季平均91.7マイル(約147.6キロ)を記録し、昨季から1マイル程上昇している」と、復調を期待する言葉も並べている。

 安定した投球を続けた昨年は、NYメディアから右肘の状態を不安視する声はほとんど聞こえてこなかった。ここから本来の投球を続け、雑音を封じることはできるだろうか。

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