セイバーメトリクスの指標で見るプロ野球 今季の各リーグWARトップ10は

セイバーメトリクスの指標で見るプロ野球 今季の各リーグWARトップ10は

日本ハム・近藤健介【写真:石川加奈子】

パ・リーグは4割打者と日本新記録達成右腕がトップに

 現在のメジャーリーグで最も重視されているセイバーメトリクスの指標の1つにWAR(Wins Above Replacement)がある。様々な指標を総合して、ある選手が走攻守の全てを合わせて、どれだけ勝利に貢献したかを評価するもので、「控えレベルの選手が出場する場合に比べて、どれだけチームの勝利を増やしたか」を表している。

 つまり、WARが「4」であれば、チームに4勝分の貢献をしているということになる。昨季、25歳にして自身2度目のア・リーグMVPに輝いたマイク・トラウト外野手(エンゼルス)はWAR「11.5」をマークした。逆に、WARがマイナスを記録する選手もいる。

 では、今季の日本で高いWARを記録している選手は誰なのか。ここでは、DELTAが独自集計したWARで、セ・パ両リーグの投手・打者別に6月2日時点でのトップ10を紹介したい。

【パ・リーグ】

▽野手
1、近藤健介捕手(日本ハム)3.8
2、秋山翔吾外野手(西武)3.6
3、源田壮亮内野手(西武)2.8
4、茂木栄五郎内野手(楽天)2.8
5、内川聖一内野手(ソフトバンク)2.5
6、浅村栄斗内野手(西武)2.3
7、柳田悠岐外野手(ソフトバンク)2.0
8、今宮健太内野手(ソフトバンク)1.9
9、鈴木大地内野手(ロッテ)1.8
10、T-岡田外野手(オリックス)1.8

▽投手
1、則本昂大投手(楽天)3.0
2、菊池雄星投手(西武)2.6
3、東浜巨投手(ソフトバンク)2.0
4、野上亮磨投手(西武)2.0
5、千賀滉大投手(ソフトバンク)1.7
6、ブライアン・ウルフ投手(西武)1.6
7、加藤貴之投手(日本ハム)1.4
8、美馬学投手(楽天)1.4
9、リック・バンデンハーク投手(ソフトバンク)1.2
10、ブランドン・ディクソン投手(オリックス)1.2

 野手では、打率.407と絶好調の近藤がトップ。秋山、ルーキー源田と打撃だけでなく守備での貢献度も高い西武の2人が続き、首位楽天を牽引するリードオフマンの茂木が4位に入った。

 一方、投手では7試合連続2桁奪三振の日本新記録を達成した則本が1位。西武の新エースとして抜群の安定感を見せている菊池が2位で、千賀とソフトバンクの2本柱を形成しつつある東浜が3位につけている。

巨人は投打の大黒柱が1位も…

【セ・リーグ】

▽野手
1、坂本勇人内野手(巨人)3.2
2、丸佳浩外野手(広島)2.6
3、田中広輔内野手(広島)2.4
4、鈴木誠也外野手(広島)2.3
5、上本博紀内野手(阪神)1.9
6、菊池涼介内野手(広島)1.9
7、大島洋平外野手(中日)1.6
8、中村悠平捕手(ヤクルト)1.6
9、ケーシー・マギー内野手(巨人)1.5
10、ブラッド・エルドレッド内野手(広島)1.5

▽投手
1、菅野智之投手(巨人)2.4
2、小川泰弘投手(ヤクルト)2.0
3、ランディ・メッセンジャー投手(阪神)1.9
4、岡田明丈投手(広島)1.9
5、マイルス・マイコラス投手(巨人)1.8
6、秋山拓巳投手(阪神)1.7
7、ジョー・ウィーランド投手(DeNA)1.6
8、能見篤史投手(阪神)1.4
9、九里亜蓮投手(広島)1.3
10、デビッド・ブキャナン投手(ヤクルト)1.3

 打撃、そして守備で巨人を引っ張る坂本が野手部門で1位。チームは11年ぶりの8連敗と苦しんでいるが、主将の貢献度の高さは数字に表れている。2〜4位には首位広島の3人が並び、5位の阪神・上本に続いて、菊池の6位に入った。

 また、投手では巨人のエース菅野がトップ。巨人は野手、投手ともに大黒柱が1位ながら、チームは低迷している。2位は離脱中の小川。ヤクルトにとっては、やはりエースの負傷は痛すぎる。3位は阪神メッセンジャーで、4位は2年目の広島岡田、そして5位は菅野とともに巨人のローテを支えるマイコラスとなっている。

 好調の近藤、則本は今季どこまでWARを積み上げるのか。そして、巨人は投打の大黒柱の奮闘をチーム浮上に繋げられるのか。MLBでは、MVP選出にWARが重視される傾向にあるが、所属チームの成績がより重視される日本でどうなるかに注目してみても面白いかもしれない。(データはDELTAの独自集計)

関連記事(外部サイト)