就任11年目、四国IL香川の西田監督が若手に期待「今から伸びていく財産」

就任11年目、四国IL香川の西田監督が若手に期待「今から伸びていく財産」

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高卒選手が多数入団「優勝を狙える戦いができなかった」

 四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズは、2017年前期シーズンを13勝18敗3分、勝率.419の成績で、首位徳島インディゴソックスから8.5ゲーム差の3位に終わった。チームを率いて11年目を迎える西田真二監督は、PL学園では夏の甲子園の優勝投手となり、法政大を経て入団した広島では外野手として活躍する輝かしい球歴を持つ。中日の又吉克樹投手をはじめ毎年のNPBに選手を輩出する香川。指揮官に前期シーズンについて振り返ってもらった。

――前期シーズンは、3位に終わりました。

「2015年までは前後期どっちか優勝していましたから、優勝から遠ざかっているように見えますが、その中でチームにはいろんなことがありました。

 今シーズンは藤原龍海(投手)、直野和弘(捕手)、妹尾克哉(内野手)、松村翔磨(外野手)と高卒の新人を多めに取りました。そのこともあって、育てるために我慢したという部分はありましたね。高卒選手はNPBなら3〜5年かけて育成します。独立リーグはそこまで時間は掛けませんが、それでも1〜2年を掛けて育てます。そういう時期ではあったと思います」

――高知には3勝7敗と大きく負け越してしまいました。

「苦手意識はなかったのですが、高知は外国人がよかった。マニー・ラミレスが来て、アンダーソンも来た。ザックもよく打ったし、捕手のハン・ソングも安定感がありました。高知が4月に突っ走った。それに対して、うちは期待していたガルシアが早々に投げられなくなって計算が狂いました。それと3月にオープン戦が少なくて5試合くらいしかできなかった。それが影響したかもしれません。

 高卒だけでなく1年目の選手が多かったので、優勝を狙える戦いができなかったとは言えるでしょう。修正する力、精神力、対応力で及ばなかったと思います。

 先発投手は、原田宥希、(高島)秀伍、原暢裕が頑張ってくれたが、中継ぎ、抑えが弱かった。救援投手をやりくりする中で失点することが多かったですね。

 またエラーがらみの失点も多かったですね。エラーや与四球を減らすことは、独立リーグでもNPBでも野球の永遠のテーマですが、序盤に点を取られて攻撃陣も追いつくことができないパターンが多かったと思います」

今季ドラフト有望株は…

――編成面では、西田監督が陣頭指揮を執って、毎年いい選手を獲得しています。

「四国の他球団も意識が変わってきて、高知や徳島もいい補強をしました。積極的にスカウトをするようになりました。またBCリーグも球団数が増えて、人材確保が難しくなりました。

 かつては、香川には練習生がたくさんいて、後期へ向けて入れ替えをすることができたました。今季は好成績を残していた野手の八木亮哉、沢坂弘樹が途中で退団しましたが、層が薄くてとってかわる選手がなかなかいませんでした。外国人選手を獲得する話もあったのですが、このメンバーでやってみようということになりました。昔の又吉克樹(現中日)、ネイラー(元中日)のようなインパクトプレーヤーがいなかったですね」

――チームが若返った分、期待もできるのでは?

「確かに、19歳、20歳は、今から伸びていく財産でもあるので期待しています。そもそも、独立リーグは大学みたいなものです。力のある若い選手が成長して巣立っていく。そして、次の世代につないでいく。そういうガイナーズの伝統を大事にしたいですね。選手と一緒になって悩んだり苦しんだり。それがチームの財産にもなっています」

――後期へ向けて、どのような準備をしますか?

「独立リーグは地域密着型です。練習もしますが、環境に適応して地域貢献なども頑張ってほしいです。これも修行です。フューチャーズとの交流戦に出る選手はいいとして、他の選手はこの期間に試合経験を積ませることも大事ですね」

――11月のドラフトへ向けて、これは、と思う選手はいますか?

「投手では、原田宥希、秀伍、野手では、内野手の妹尾克哉は足が速いですね。それに捕手の三好一生が伸びれば面白いと思います。

 四国アイランドリーグplusで力のある選手はどういう形であれ去っていきます。リーグ戦もそうですが、そういう選手をうまく送り出してやるのも私の役割だと思っています」

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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