ソフトBの強さ支える選手層―石川2戦2勝、工藤監督が称えた「投球の幅」

ソフトBの強さ支える選手層―石川2戦2勝、工藤監督が称えた「投球の幅」

ソフトバンク・石川柊太【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

ヤクルト相手に12奪三振の快投、「一発では仕留められない力、球威がある」

 ヤクルト打線も面食らったのではないだろうか。ソフトバンクの石川柊太投手が、7日のヤクルト戦(ヤフオクD)で6回を投げ、わずか2安打1失点。18個のアウトのうち、12個を三振で奪う快投だった。

 昨季途中まで育成選手だった石川。初の開幕1軍は中継ぎで迎えたが、和田、武田が故障、摂津や大隣、寺原の不振と台所事情が苦しい中で、先発に配置転換され、2戦2勝となった。

 なぜ、抑えられるのか。工藤公康監督は「なかなか一発では仕留められない力、球威がある。大きなスライダーがあって、どうしてもそれをイメージすると、高めのストレートに手が出る」と右腕の良さを説明する。真っすぐは150キロを超え、スライダーというよりも、大きく曲がって落ちるスラーブは強烈。これに小さく曲がるカットボール気味のスライダー、そしてフォークもあり「投球にも幅が出る」と指揮官は言う。

石川と松本の活躍に工藤監督「盆と正月が来た感じ。クリスマス、誕生日も」

 それにしても、改めて、ソフトバンクの選手層の厚さを感じさせられる。先に記した面々が不在にも関わらず、5カード連続の勝ち越しで、貯金は15まで増えた。首位・楽天との差も1.5ゲームまで縮まっている。

 現在の先発ローテは、千賀、東浜、バンデンハーク、中田と、去年もローテを担った4人に、石川と、そしてプロ3年目で6月3日のDeNA戦(横浜)でプロ初勝利を掴んだ松本裕が回す。一時期は、危機的状況と思われた先発ローテも、蓋を開けて見たら、若い2人が見事に穴を埋めた。

 孝行息子の活躍には、工藤監督も「石川も、松本も、私にとっては盆と正月が来たような感じです。クリスマスも、誕生日も加えていいですよ」と目を細めるばかり。野手も、頚椎捻挫で内川が離脱中にも関わらず、新外国人のジェンセンが昇格即来日初本塁打を放つなど、ファームから上がってくる選手が次々に活躍する。やっぱり強い。今のソフトバンクには、そう感じさせられる。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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