ホークス柳田、好調維持で2度目トリプルスリー現実味 不安要素に「死球禍」

ホークス柳田、好調維持で2度目トリプルスリー現実味 不安要素に「死球禍」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】

好調の柳田、2度目のトリプルスリーも十分狙える成績に

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手が8日の交流戦でヤクルトを相手に5打数2安打1本塁打3打点と活躍し、連続試合安打を20に伸ばした。

 この期間中の打撃成績は80打数32安打10本塁打33打点4盗塁で打率.400。交流戦に限れば38打数16安打6本塁打17打点2盗塁、打率.421。もともと交流戦が“大好物”の柳田だが、ここへきて振れば安打、ホームランという状態になっている。

 今季のトータルでは、199打数61安打14本塁打49打点11盗塁、打率.307。このペースでシーズンを戦えば、最終的な成績は141試合501打数154安打35本塁打123打点28盗塁、打率.307となる。盗塁が少し足りないが、ヤクルト山田哲人に続き史上2人目の「2度目のトリプルスリー」が十分狙える成績になってくる。

 過去2年の柳田の打撃成績は以下。

〇2015年(トリプルスリー達成)
138試合502打数182安打34本塁打99打点32盗塁、打率.363 

〇2016年
120試合428打数131安打18本塁打73打点23盗塁、打率.306

2016年は成績落とすも貢献度はトップクラス

 2015年はトリプルスリーに加え、高打率で首位打者を獲得し、チームも優勝。文句なしのMVPに輝いたが、2016年のタイトルは2年連続となった最高出塁率のみ。チームも優勝を逸し、柳田は故障もあって侍ジャパンに選出されなかった。

 これだけを見ると、2016年は不振に陥ったように見えるかもしれないが、打者の総合指標であるRC(Run Create)は、2016年もロッテ角中勝也の103.55を抜く105.63で1位だった。前年(柳田のRCは142.63で1位)より大きく落ちはしたが、依然、リーグ一の貢献度だったのだ。

 ちなみに今年の柳田のRCは47.84、現在4割打者の日本ハム・近藤健介の51.28、西武・秋山翔吾の52.02に次ぐ3位。最終的には120.46という試算になる。

 また2016年の柳田は故障で23試合に欠場したうえに、前年を12上回る100四球を記録。勝負してもらえない状況が続く中、調子を落とした。

今後の不安要素は…

 2015年を振り返るとソフトバンクには勝負強い李大浩が中軸にいた。柳田を歩かせても、李にやられる恐れがあったから、軽々に四球を与えることができなかった。一方、2016年は李大浩がシアトル・マリナーズに移籍。チームは中軸の補強をしなかったために、柳田に対する相手投手のプレッシャーが増す状況だった。

 2017年は柳田の後ろには内川に加えてデスパイネがいる。投手の警戒心は分散される。そういうことも影響して、柳田は息を吹き返したのだろう。

 気がかりなのは、死球が多いこと。強打者柳田に対し投手は思い切って内角を攻める。過去3年で38もの死球を食らい、欠場もあった。今季もすでに5死球。死球禍をうまく切り抜けることが必要だ。

 柳田が2度目のトリプルスリーを達成すれば、ソフトバンクの優勝もぐっと現実味を帯びてくるだろう。ここからどれだけ数字を上げるか、注目だ。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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