親子で体験する野球の楽しさ 「PLAYBALL! 埼玉」第1回イベントが開催

親子で体験する野球の楽しさ 「PLAYBALL! 埼玉」第1回イベントが開催

野球の様々な動作を親子で体験する「親子キャッチボールイベント」【写真:広尾晃】

埼玉県下の4団体から講師が参加、野球の様々な動作を親子で体験するイベント

 6月18日、埼玉県和光市樹林公園で、「PLAYBALL! 埼玉」の第1回合同イベント「親子キャッチボールイベント」が行われた。

 これは、埼玉県下に本拠を持つ埼玉アストライア(女子プロ野球)、埼玉西武ライオンズ(NPB)、戸田中央総合病院メディックス(ソフトボール日本リーグ)、武蔵ヒートベアーズ(BCリーグ)の4団体から現役選手、OBが参加して、親子に野球の初歩、ボール遊びの楽しさを伝えるというもの。あいにくの曇天だったが、会場には109人の親子が集った。

 まず西武ライオンズが運営するライオンズアカデミーの石井丈裕、宮田和希両コーチの指導で「守る」動作の体験。柔らかなボールを使って、セルフキャッチ、パートナーキャッチを行う。10秒間、15秒間に何回キャッチできたかなど、ゲーム性を取り入れて興味をもたせるようにして指導した。

 この後、A班、B班に分かれて「投げる」「打つ」。「投げる」は、肘を上げ、腰を回して投げることを覚える「とんくる体操」「くるっとスロー」で、投球動作の基本を体験。「打つ」は、バットをもって振る姿勢を覚える「ぶんくる体操」、バットの芯とボールを合わせる「くるっとバッティング」で、ティーバッティングを行った。

 両方とも子供だけでなく、親も同じ動きを体験。今の20代、30代の親は、母親だけでなく父親であっても野球体験が乏しい人もいる。親にも同じ動きをしてもらうことで、親子ともども興味を持ってもらうことを目指している。

 このあと、4チームに分かれて、ティーに置いたボールを打つゲームを実施。大人も子供も交じってのゲーム。最近は打ったバットが他の人に当たる事故が増えているため、「打ったバットを置くことができたら1点」というルールも加えられている。攻守に分かれ40分、幼稚園児から祖父の世代まで、大人、子供が歓声を上げながらゲームを楽しんだ。

「野球離れを食い止めるために、何とかしないと」

 わくわくするような体験。参加者は野球の面白さを実感したようだ。記念撮影を終えて、親子は笑顔で会場を後にした。

 担当者は「今日は盛り上がりましたが、こうした野球遊びをこの後も家庭などで続けてほしい。公園などでボールゲームは制限されているし、子供たちだけで遊ぶのも難しくなっている。付き添いの指導者の養成も必要だし、課題は多い。まだ始まったばかり」と話す。

 会場には「Play Ball,Play Life」と書かれたTシャツを着た人々の姿があった。いわゆる「球活」(「一般社団法人 野球・ソフトボール活性化委員会」)のメンバー、硬式野球、軟式野球、ソフトボール等のベースボール型スポーツを盛り上げるために集結した21社の社員で、「野球離れを食い止めるために、何とかしないと」と危機感をもった発言が相次いだ。「球活」も「PLAYBALL! 埼玉」の活動を支援していく。

 石井丈裕コーチは「ライオンズアカデミーでは、礼儀作法なども厳しく言うが、ここは野球を好きになってもらう場、一人でも多く興味を持ってほしい」と説明。また、宮田和希コーチは「今年の4月からこの仕事に就いたばかりだが、わかりやすい言葉で子供たちに接していきたい」と語った。

 また、埼玉アストライア(女子プロ野球)からは磯崎由加里、岩谷美里、戸田中央総合病院メディックス(ソフトボール日本リーグ)からは園田未紗、松本由佳、武蔵ヒートベアーズ(BCリーグ)からは奈良遊飛、青木隆一郎の6人の現役選手が講師として参加した。

 講義は主として西武ライオンズOBの2人のコーチが進行し、他の3球団の講師は、サポートをしながら、指導法を学ぶ形に。それぞれの球団でも野球教室などの普及活動は行っているが、こうした幼児向けのイベントの経験は少なく、各選手は「勉強になる」と語っていた。今後は、各球団が個別にこうしたイベントを展開することになる。

 参加した母親の一人は「3歳と小3の男の子がいる。上の子に野球をやらせようか迷っていたが、楽しかったのでやってもいいかな、と思った」と語った。まだ小さな取り組みだが、いろいろな収穫があったイベントだった。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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