ソフトB福田「一振りで」決着 首位楽天と1.5差ピタリ、30日からは天王山

ソフトB福田「一振りで」決着 首位楽天と1.5差ピタリ、30日からは天王山

ソフトバンク・福田秀平【写真:荒川祐史】

逆転サヨナラ弾で勝ち越し、「打った瞬間入ると思いました」

 大きな大きな1勝をプレゼントした。福岡ソフトバンクが25日、埼玉西武に7-6でサヨナラ勝ちし、交流戦明け最初のカードを勝ち越しで締めくくった。勝負を決めたのは、この日、代走から出場した伏兵・福田の一発だった。

 9回2死一塁、崖っぷちの状況で、この日初打席の男が振り抜いた打球は、右翼席へ突き刺さるサヨナラ逆転2ランとなった。「打った瞬間入ると思いました。まさか自分が打つとは思っていなかった」。興奮冷めやらぬ表情をヒーローインタビューで見せた。プロ11年目、熾烈なレギュラー争いを繰り広げる28歳が、これ以上ないアピールに成功した。

 常に、カード勝ち越しを目標に掲げる工藤監督も、この大きな勝利に喜びを隠せない。福田の打席について、インタビュアーから「一振りで決めろという気持ちか、後ろにつないでくれ、という気持ちか」と質問を向けられると「一振りで、と思っていました。チームの雰囲気もすごい盛り上がって、長谷川君は倒れてしまいましたが、勢いそのままに打席に入って、なんとなくいい感じだったんです」と答えた。ビハインドをひっくり返せるような独特の空気が、ベンチには広がっていたようだ。

 5回までに4点のリードを許す苦しい状況。だが、6回から小刻みに加点していった。絶対的4番の内川が離脱中で、故障明けのデスパイネも万全には出られないチームの現状。代わりに4番に座った長谷川が2ランを放つなど、それぞれが諦めない姿勢を見せ、チームのムードも盛り上げていった。

 そして、9回は守護神のサファテがビハインドの状況で登板。展開に関わらず、この日は登板予定だったそうだが、埼玉西武打線で好調の秋山、源田、浅村を3者連続三振と完璧に抑えたこともボルテージを高めた要素だろう。

 3年連続で交流戦の覇者となり、4日を空けてのリーグ戦。ここで負け越すのと、この結果とでは大きな違いといえる。首位を快走する楽天も北海道日本ハムを相手に勝ち越し、ゲーム差は1.5のままだが、30日からその楽天と3連戦。週明けにも内川の1軍登録が見込まれており、頼もしい存在の復帰も間近。前半戦を首位でターンするための、天王山となりそうだ。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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