楽天VSホークスの頂上決戦、鷹がゲーム差0.5を2勝1敗で逆転できない理由

楽天VSホークスの頂上決戦、鷹がゲーム差0.5を2勝1敗で逆転できない理由

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:荒川祐史】

首位楽天を0.5ゲーム差で追う2位ソフトBが首位に立つためには…

 前半戦の山場となるだろう。29日の日本ハム戦(ヤフオクD)に勝利して4連勝を飾ったソフトバンクが、30日からは敵地Koboパークスタジアム宮城に乗り込み、0.5ゲーム差で追いかける首位・楽天との直接対決に臨む。

 先陣を切るのは、今季チームトップタイの7勝をマークし、抜群の安定感を誇る東浜巨。第2戦には、左背部の張りで離脱していた千賀滉大が先発し、第3戦にはこちらも7勝をマークしているリック・バンデンハークがマウンドに上がる。盤石のローテを組み、首位を奪いにかかる。

 65試合で43勝21敗1分の貯金22で首位に立つ楽天。73試合を消化し、47勝26敗で2位のソフトバンク。その差は0.5ゲーム差だが、ソフトバンクは初戦に勝っても、首位にはならない。そして、3連戦終了時に首位に立っているためには、実は、1つの負けも許されないのである。

 0.5ゲーム差。ゲーム差でいえば、2勝1敗でも良さそうだが、現在のパ・リーグには消化試合数の多少によって、マイナス0.5ゲーム差という珍現象が起きる状況にあるのだ。

0.5ゲーム差で追うホークスが初戦勝った場合…

 初戦にソフトバンクが勝ったと仮定した両チームの成績を見てみよう。

楽天     66試合 43勝 22敗 1分 .662
ソフトバンク 74試合 48勝 26敗 0分 .649

 ソフトバンクが勝利しても、勝率では楽天が上回るため、マイナス0.5ゲーム差で楽天が首位のままとなる。ソフトバンクが第2戦に勝利すると、

楽天     67試合 43勝 23敗 1分 .652
ソフトバンク 75試合 49勝 26敗 0分 .653

 となり、ようやく2チームの順位がひっくり返る。当然、この3連戦で1つでも楽天が勝てば、楽天が勝率でソフトバンクを上回ることとなるため、ソフトバンクが首位を奪うためには、最低でも2勝1分が必要となる。

引き分け数が勝率に与える影響

 このマイナス0.5ゲーム差という珍しい現象は、日本ハムとソフトバンクがマッチレースを演じていた昨季にも起きていた。

 勝率は【勝利数÷(試合数-引き分け試合数)】で求められる。昨季は、ソフトバンクが6分と引き分け数が多かったために、ゲーム差で日本ハムが逆転したが、勝率でソフトバンクが上回ってマイナス0.5ゲーム差が発生。引き分けが意外にも影響力があることを感じさせた。

 今季はソフトバンクに比べて、楽天の試合消化が遅く、かつ2試合を雨で流している。試合数の少なさによって、この現象が発生することになる。

 仙台の地で戦う30日からの3連戦、そして前半戦最後に行われるヤフオクドームでの2連戦。直接対決で両チームはいかなる戦いを見せてくれるだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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