絶好調のソフトB柳田、3冠王も視野 最大のライバルはチームメートたち?

絶好調のソフトB柳田、3冠王も視野 最大のライバルはチームメートたち?

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

打率リーグ3位、本塁打&打点は1位、04年松中氏以来の快挙に期待かかる

 その勢いはとどまるところを知らない。ソフトバンクの柳田悠岐外野手が打ちまくっている。5日のオリックス戦(ヤフオクD)。この日まで今季11打数ノーヒットだった苦手な金子千尋から2安打1本塁打3打点をマークし、チームを勝利に導いた。

 初回1死二塁で右前へ先制の適時打を放つと、同点に追いついた5回2死一塁では、バックスクリーン右に飛び込む特大の21号2ランを放った。柳田が打たない日はない、と感じさせられるほどに、強烈な存在感を放っている。

 今季78試合を消化し、打率.316はリーグ3位タイ。21本塁打、70打点は共にリーグ1位。ついでに言えば、出塁率.435、長打率.617もリーグトップ。OPS(出塁率+長打率)はリーグで唯一、1.00を越える1.052。2015年にはヤクルト・山田哲人とともに、トリプルスリーを達成した柳田だが、今季はトリプルクラウン、3冠王への期待を抱かせるほどの凄まじい成績を残している。

 シーズン序盤は不振に苦しんでいた柳田。5月11日のオリックス戦(ヤフオクD)では打率.234まで落ち、この時点で4本塁打13打点と数字が伸びてこなかった。だが、5月13日の楽天戦(熊本)で今季初の猛打賞を記録すると、そこから成績は右肩上がりとなった。柳田の今季の月間成績は以下のようになっている。

3・4月 .278 72打数 20安打 4本塁打 13打点
5月 .306 98打数 30安打 4本塁打 22打点
6月 .363 80打数 29安打 12本塁打 31打点
7月 .313 16打数 5安打 1本塁打 4打点

 驚異的だったのは、6月の数字。交流戦MVPにも輝いたように、月間12本塁打で31打点をマークした。一時はチームメートのデスパイネがトップを走っていた本塁打、打点を一気に抜き去っていった(デスパイネに右太もも裏肉離れでの離脱もあった)。

本塁打ではウィーラー、レアード、中村らも猛追

 序盤の不振はあったが、この状態を維持していけば、打率は今後も右肩上がりとなっていくだろう。3割3分から3割5分は記録しそうである。ここまで21本の本塁打はシーズン終わりには35?40本、70の打点は130打点前後を射程に捉えている。

 目下、各打撃部門でライバルとなりそうなのが、ソフトバンクのチームメートたち。打率4割超をマークしていた日本ハム・近藤健介がヘルニアの手術を受けて離脱し、規定打席到達が不可能になった。現在、打率首位に立つのは内川聖一(打率.321)。現在は頚椎捻挫の影響でスタメンでの出場を見合わせているが、戦列に戻ってくれば、着実に成績を残すだろう。

 本塁打、打点で柳田を追っているのが、今季ロッテから移籍してきたアルフレド・デスパイネ。本塁打は柳田と1本差の20本、打点は11打点差の59で、ともにリーグ2位の成績をマークしている。

 打率では楽天・茂木英五郎、西武・秋山翔吾もライバルとなりそう。本塁打では絶好調の楽天・ウィーラーや昨季の本塁打王の日本ハム・レアード、過去6度の本塁打王を獲得している西武・中村剛也などが18本塁打で猛追している。打点だけは、現時点では柳田が独走態勢を築いている。

 前半戦も残すところ、あとわずか。オールスターを挟み、勝負の後半戦へと突入する。2004年の松中信彦氏以来となる史上8人目(12度目)の3冠王は誕生するか。まだ気が早い話ではあるが、そんな楽しみを抱かせるほどに、柳田のバットが充実期を迎えている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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