本人に説明しなかった中田1番起用の理由 ハム栗山監督「バット振らないと」

本人に説明しなかった中田1番起用の理由 ハム栗山監督「バット振らないと」

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

栗山監督の思いは? 「どういう意図なのか伝えない方がいいこともある」

 日本ハムの中田翔内野手が8日、本拠地でのソフトバンク戦にプロ入り後初めて「1番・一塁」で先発したが、4打数無安打3三振に終わった。チームも2-5で敗れ、5連敗で借金は18にふくらんだ。

 栗山英樹監督が大胆に動いた。主砲として育ててきた中田を初めて1番で起用した。

「翔にはだいぶ前にいろんな話をした。どういう意図なのか伝えない方がいいこともある。疑問というかいろいろ考えるかもしれないけれど、こっちは信念を持って前に進んでいるということは伝えてある」

 本人にはあえて1番抜擢の理由を説明しなかったため、報道陣にも詳細を明かさなかったが、思いの一部をこう語った。

「4番を任せてからずっと言い続けているのは、タイミングを取って、しっかり3回バットを振ってくれればいいということ。それだけやり続けてくれたら4番で使うからというのがスタートだった。バットを振らないと何も始まらない。でも、プロ野球はそれを簡単にさせえてくれないところがある。苦しければ苦しいほど、やるべきことをしっかりやるしかない。どうやったら、頭真っ白で思い切りバットを振ってくれるのか考えたりするよね」

「翔が翔らしくならないとチームの優勝はない」

 12年の監督就任時から先月9日の巨人戦までレギュラーシーズンで先発起用した720試合すべて4番で起用し続けた。今季は打撃不振で苦悩する主砲を先月10日の巨人戦で初めて3番起用。さらに驚愕の1番起用は、なんとかきっかけをつかんでほしいという親心の表れだ。

 指揮官の思いに中田は結果で応えることはできなかった。初回の第1打席は、ソフトバンク・千賀の149キロ直球に空振り三振した。3回は147キロ、5回は142キロの直球にいずれも空振り三振。7回は森の149キロを打って遊ゴロに倒れた。

 21打席連続無安打となったが、栗山監督は悲観していない。「前に進んでいるよ。とにかくバットを振るのがベース。いつか翔らしくなると信じている。翔が翔らしくならないとチームの優勝はない」。その表情に迷いはない。チーム浮上のため手を打ち続ける。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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