ヤクルト山田哲人、奇跡の「3年連続トリプルスリー」は可能か

ヤクルト山田哲人、奇跡の「3年連続トリプルスリー」は可能か

ヤクルト・山田哲人【写真:荒川祐史】

3年連続のトリプルスリー実現の可能性を探る

 不振にあえぐヤクルト・山田哲人はオールスターブレークに3年連続のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)について「まだまだあきらめない」と決意を述べた。記録的にそれは可能なのだろうか。

 7月17日終了時点での成績は83試合の出場で306打数70安打13本塁打11盗塁、打率.229だ。残りはちょうど60試合。打率3割、30本塁打、30盗塁は果たして可能か――。

【打率3割】

 山田の今季の1試合当たりの平均打数は3.69。この数字を残り60試合でかけると221打数。山田の今季の最終打数は527と予測できる。すると3割をマークするには158安打が必要だ。残り試合で山田は221打数88安打、打率.398をマークしなければならない。山田の月間打率が.350を超えたのは2015年7月の.434と、2014年5月の.372、同8月の.373の3回(10月を除く)だけ。安打製造機タイプの選手の中には.450を超える爆発的な月間打率をマークする選手もいるが、どちらかと言えば安定的な成績を続けるタイプだけに、厳しい数字だ。

本塁打&盗塁は…

【30本塁打】

 あと17本が必要。必要な本塁打率(打数÷本塁打)は13。今季はここまで23.54だが、2016年は12.66、2015年は14.66、2014年は20.55。今季の数字が低すぎるのだ。昨年までのペースを取り戻せば、30本塁打は普通にクリアできる数字だ。

B30盗塁

 あと19盗塁が必要。今季の1試合当たりの盗塁数は0.13個。残り60試合では0.32個が必要。2016年は0.23個、2015年は0.24個、2014年は0.10個。数字だけを見れば厳しいが、不可能ではない。盗塁は、企図数を上げれば数字は伸びる。打順やチームオーダーによって盗塁企図が許されない状況もあり得るが、残念ながら上位進出が望めないヤクルトでは、個人記録を追求することへの抵抗感は大きくない。今季は3番を打つことが多いが、出塁した山田が積極的に次の塁を狙っても大きな問題はないだろう。

 こう考えると難しいのは打率だということがわかる。安打を量産するのは至難の業だ。しかし安打数が増えれば、盗塁のチャンスも増える。状況が好回転する可能性はあるだろう。また、チームの状況も少しは良くなるはずだ。

 今季はWBCに出場した疲れからか、春先から調子が上がらなかった山田哲人。3年連続で選出されていたオールスターにも選ばれなかった。しかし、今からでもリベンジは可能だ。17日の後半戦初戦、DeNA戦は3打数1安打だったが、どこまで盛り返すことができるだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

関連記事(外部サイト)