4連投→4連投→5連投の継投…一戦必勝の中、登板数かさむソフトB救援陣

4連投→4連投→5連投の継投…一戦必勝の中、登板数かさむソフトB救援陣

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】

武田の足が攣り救援陣を投入、開幕から好投でチームを支えているが…

 点差は1点。自慢の勝利の方程式を投入するしかなかったか。22日のロッテ戦(ヤフオクD)。ソフトバンクの工藤公康監督は、1-0で迎えた7回、先発の武田から、セットアッパーの森への交代を告げた。

「足が攣ったというところもあってね」と工藤監督。6回を1安打無失点に抑えていた先発の武田が6回のイニング途中で右足を攣った。まだ79球だったが、続投を諦めた。1点差。勝利のために、勝ちパターンを送りこんだ。右腕が7回を3者凡退に抑えると、岩嵜も2点差となった8回を3人で片付けた。守護神のサファテは前日に続く3者連続三振と圧巻の内容で締めくくり、逃げ切りに成功した。

 完璧なリリーフを見せた森、岩嵜、サファテ。今季のその働きを見れば、今季のソフトバンクの成績を支えている要因の1つが、この救援陣であることが良く分かる。森は防御率2.25、岩嵜は同.54、サファテは0.89と、安定した数字を残している。

 その一方で、楽観視できない状況も生まれている。20日に1日の休みがあったものの、この日で森は後半戦5試合で4試合目(4連投)の登板となり、岩嵜も同じく4連投の4試合目。守護神のサファテは5試合全てでマウンドに上がり、5連投だ。左キラーとして存在感を高めている嘉弥真はこの日は登板がなかったが、前日まで4連投だった。

 チームは88試合を消化したが、岩嵜は半分を超える46試合に登板。これを筆頭に、森も43試合となり、サファテもついに40試合を超えた。パ・リーグで登板数が40試合を越えているのは、他に、楽天・松井裕、西武・シュリッター、オリックス・黒木の3人。ソフトバンクだけで3人もが、現時点で40試合を超えているというのは、明らかに多いと言わざるを得ないだろう。

頼れるリリーフ陣も…終盤戦に諸刃の剣とならないか

 22日の試合後、工藤監督は「勝てる試合の時に勝っていかないといけない。我々は下にいるチームだから。リリーフ陣には申し訳ないけど、勝っていかないといけないから。岩嵜、森はかなりの試合数放っているけど、ここから大事なところになっていく。しっかり手入れとかはコーチにも考えてもらって、今後はしっかり休める日を作れるように考えていかないといけないと思います」と、リリーフ陣が登板過多となっていることを認めつつも、目の前の1勝を掴むために、やむを得ないとした。

 首位の楽天とデッドヒートを繰り広げており、楽天もなかなか負けない。その差を引き離されないために、負けられない戦いを強いられている。接戦が多く、どうしても、勝利の方程式に頼らざるを得ない現状もあるが、このまま行けば、軒並み70試合登板越えとなる。

 勝負ところの8、9月を前に、鉄壁のリリーフ陣に陰りが出ないか。一戦必勝の態勢で投手陣を送り込んでいるソフトバンク。どの球団よりも、頼れるリリーフ陣だが、それが終盤戦に諸刃の剣とならないか、気がかりだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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