「アメージング・イチロー」に敵地メディアが最大限の敬意 「依然キング」

「アメージング・イチロー」に敵地メディアが最大限の敬意 「依然キング」

代打でレフト前ヒットを放ったマーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

引退後は有資格1年目で殿堂入りと予想も「50歳までその時は訪れないでしょう」

 マーリンズのイチロー外野手は22日(日本時間23日)、敵地レッズ戦で代打でレフト前ヒットを放った。メジャー通算3057安打として、歴代22位のクレイグ・ビジオ(通算3060安打)まで「3」に。敵地メディアは、メジャー17年目の背番号51を「アメージング・イチロー・スズキ」と紹介。打席に入る際にスタンドから拍手喝采を受けたことについて「誰よりも人気がある」「依然としてキング」と称賛の嵐を送っている。

 マーリンズが5-4と1点リードで迎えた9回2死走者なしの場面。敵地グレート・アメリカン・ボールパークの観衆からは大きな拍手が沸き起こった。イチロー登場の瞬間だった。敵地シンシナティでテレビ中継している「FOXスポーツ・オハイオ」の実況は、レッズファンが示したイチローへの歓迎ぶりに大いに感化された様子だった。

「ここでアメージング・イチロー・スズキが登場です。今季メジャーリーグ最多の代打安打を記録しています。歴代安打で言えば、日本での安打数を加えれば、ピート・ローズの歴代安打数をも抜きます。20代後半になるまでメジャーリーグにやってこなかったのですが、3000本以上の安打を記録しているのです。なんてすごい選手なんでしょうか」

 現役時代にレッズで活躍し、監督も務めた“ご当地”のヒットキング、ピート・ローズの話題を交えながらも、いきなりイチローを手放しで称賛した。

 イチローはこの打席、剛腕イグレシアスの5球目の97マイル(約156キロ)直球をレフト前に流し打ちで運んだが、実況はおかまいなしで“レジェンド”についてのエピソードを披露し続ける。

 今年10月に44歳を迎えるイチローが50歳まで現役続行することを目標に公言していることも踏まえながら、引退後は有資格1年目で米国野球殿堂入りを果たすと予想。「でも、50歳までその時は訪れないでしょうが。まだまだ現役でプレーできるように見えます」と言葉をつないだ。

「風のように疾走」「信じられないような強肩の持ち主で偉大なディフェンダー」

 打席に入る際にスタンドから沸き起こった拍手についても「このスタジアムの若い人々にとって、イチローが最初にアメリカに上陸してから、彼の試合を見ることができませんでした。だから、イチロー・スズキは誰よりも人気なのです」と説明。2015年にマーリンズに移籍するまで、イチローはマリナーズとヤンキースというア・リーグでプレーしており、ナ・リーグのチームと敵地で対戦する機会は極めて少なかった。ナ・リーグのファンがスタジアムでイチローのプレーを目の当たりにできるという点で“希少価値”が高いことから、背番号51の人気は高いというのだ。

「アメリカでプレーした日本出身の選手で、ヒデオ・ノモの衝撃もありました。他にも活躍した人もいました。しかし、イチローは史上最高のキングです。そこに議論の余地はありません。日本ではホームランキングのサダハル・オーも人気があると思いますが、アメリカに来た選手では彼が史上最も偉大な選手です。彼がシアトルにやって来た時、1年目で新人王とMVPに同時に受賞したのです」

 パイオニアである野茂英雄氏の「衝撃」や、世界記録の868本塁打を誇る王貞治氏の偉大さを紹介しつつ、イチローの圧倒的な実績に敬意を評した敵地メディア。ヒットを打った後に、一塁上で牽制球に素早い反応で帰塁する背番号51の姿を見て、さらに「風のように疾走します。信じられないような強肩の持ち主で偉大なディフェンダー。本当にクールです。彼はキングです。依然としてキングです」と噛みしめるように語った。

 この安打は得点にはつながらなかったものの、マーリンズは5-4で勝利。イチローは打率.233と徐々に数字を上げてきた。そんなメジャー17年目のベテランについて、敵地メディアは最大級の評価を並べ、その足跡を称えていた。(Full-Count編集部)

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