“憧れの先輩”直伝のツーシームで力投、エース山下擁す木更津総合が2連覇

“憧れの先輩”直伝のツーシームで力投、エース山下擁す木更津総合が2連覇

胴上げされる木更津総合の山下輝【写真:細野能功】

5日間で4度目のマウンドも、141球、3失点完投で甲子園出場つかむ

 甲子園で憧れの先輩を超える。第99回全国高校野球野球選手権千葉県大会決勝で、木更津総合は習志野を4-3で破り、2年連続6回目の甲子園を決めた。

 最大の立役者は、5日間で4度目のマウンドになったドラフト候補、187センチ、82キロ左腕の山下輝投手だ。前日24日の準決勝は、5安打14奪三振、152球完投で東海大市原望洋打線を封じた。

 2日連続のマウンドで、10安打を許したものの「握力は落ちてきたが、9回は何としても投げ切るつもりだった」と山下。序盤、速球を狙われていると見て、中盤から「スライダー中心に組み立てを変えた」と、141球の力投で8三振を奪って3失点。2日間で計293球を投げ切り、2年連続でチームを聖地に導くと、ナインから盛大に胴上げされた。

 1点を守る8回1死一、三塁のピンチ。盗塁死にも助けられたが、主軸の4番吉野をきっちり中飛に打ち取った。9回も先頭松本をスライダーで空振り三振。6番関口の3球目は141キロを記録。結果は二塁失策で1死一塁としたが、7番川島を二ゴロ併殺に打ち取り、1点差を守り切った。

「9回でもギアを上げられ、140キロ超が出るピッチャー。身体が大きくなった。昨年の秋から10キロは増えている。栄養をつけてくれるお母さんのおかげ。みんなが山下に乗っかっていく感じだ」と、五島卓道監督も絶賛した。

 この日は初回、習志野の先頭池田の3球目に早くも145キロを計測。左腕の145キロ超は右腕の150キロにも匹敵するとも言われる。そのストレートに加え、1年先輩のエースで、チームを甲子園ベスト8に導いた早稲田大の早川隆久投手直伝のツーシームが威力を発揮した。

 伝家の宝刀を授けてくれた早川について「どんなピンチになっても動じないのは素晴らしい。憧れの先輩」と山下。目指すは、憧れの先輩すら叶わなかったベスト4進出だ。昨年は野手での出場で、聖地のマウンドは初体験になるが、目標は房総に深紅の大優勝旗をもたらすことしかない。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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