レンジャーズとカブスは○、ドジャースは…トレードの鍵握る首脳陣の“相性”

レンジャーズとカブスは○、ドジャースは…トレードの鍵握る首脳陣の“相性”

ドジャースのフリードマン強化担当責任者(左)とレンジャーズのダニエルズGM(右)【写真:Getty Images】

ド軍フリードマン強化担当責任者とレ軍ダニエルズGMは似た者同士?

 7月31日のトレード期限を前に、メジャーでは次々とトレードが敢行されている。優勝争いやプレーオフ進出争いを繰り広げるチームは戦力補強に、今季は諦めて来季以降のチーム再建に方針転換するチームは主力放出に動き出すが、トレード成立の可否は単なる「需要と供給」の理論だけでは説明がつかないようだ。米スポーツ専門局「ESPN」の名物記者バスター・オルニー氏は、特集記事の中でトレードには球団首脳陣の人間模様が影響すると指摘している。

 NPB以上に“ビジネス”としての側面が際立つことの多いメジャーだが、実は意外と人間臭い部分も持ち合わせているようだ。記事では、各球団首脳陣の人間模様という視点から、4つのトレードの実現性について分析している。

 最初に登場するのは、今注目のドジャースのフリードマン強化担当責任者とレンジャーズのダニエルズGMの場合だ。フリードマン強化担当責任者がレイズGMだった時代から、2人は数多くのトレードについて話し合いを重ねたというが、過去に特筆すべき大きなトレードは実現していない。現在、エース左腕カーショーを腰痛で失ったドジャースは、レンジャーズのエース右腕ダルビッシュの獲得に興味を持っていると伝えられるが、過去の例を考えれば、トレードは実現の可能性が低そうだ。

 両者をよく知る人物は、トレード成立が難しくなっている理由として、2人の交渉スタイルが似ていることを挙げているという。ただし、ドジャースのザイディGMの存在を挙げ「成立の可否を左右するX因子となり得る」と指摘している。

ヤンキースとアスレチックスは過去14年間で小規模トレード1件のみ

 次に登場するのが、アスレチックスとヤンキースだ。記事によれば、この2チームが行ったトレードは、2003年から今季までの14年間でわずかに1つ。それも小規模なものだったという。だが、今夏のヤンキースは先発投手の補強に乗り出すとみられる一方、アスレチックスの先発グレイがトレード市場の目玉となっている。「オークランドは有望株を求めており、ヤンキースはオークランドが欲するであろう若手選手を多く抱えている」としており、両者の利害は一致しているが、これまでの例を見ると可能性は低いと見ている。

 ドジャース同様、ダルビッシュ獲得に興味を示しているとされるカブスとレンジャーズはどうだろうか。現在カブスの強化担当責任者を務めるセオ・エプスタイン氏は、前職のレッドソックスGM時代にレンジャーズと大きなトレードを実現させ、カブス移籍後も2012年のトレード期限前に先発デンプスターをレンジャーズに送り、左腕ヘンドリクスらを獲得。2013年には先発ガーザとの交換トレードで、右腕エドワーズJrを獲得した。この“親密”な関係がダルビッシュ獲得に影響を与えるのだろうか。

 親密と言えば、ドジャースとアスレチックスも例に漏れないようだ。ドジャースのザイディGMの前職は、アスレチックスのGM補佐。記事によれば、2005年から10年間はまったくトレードのなかった2球団だが、ザイディGMが現職に就いてからは、昨夏にアスレチックスから左腕ヒルと外野手レディックを獲得するなど、3年間で5つの大きなトレードが実現したという。先発獲得に興味があるドジャースが、グレイ獲得に動けば、これまでの履歴は有利に運ぶ要因となりそうだ。

 需要と供給以外にも、トレード成否に影響を与える相性にも注目すると、また違った楽しみ方ができるかもしれない。(Full-Count編集部)

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