ミスターも3度経験 G重信が犯した走塁ミス、「三角ベース」の珍事

ミスターも3度経験 G重信が犯した走塁ミス、「三角ベース」の珍事

長嶋茂雄氏【写真:Getty Images】

巨人・重信が中日岩瀬のNPB新記録に絡む痛恨の走塁ミス

 6日に行われた東京ドームの巨人戦。中日の岩瀬仁紀は5-4と1点リードの9回に登板し、2走者を出したものの無失点に抑えセーブを記録した。通算登板数を950とし、NPB新記録を樹立したが、この試合は巨人の「二塁ベース空過」という珍記録で幕切れした。

 1死一、二塁で、巨人3番・坂本勇人の当たりは中堅深くへの飛球となった。これを中日中堅の大島洋平が辛うじて捕球。二塁走者・陽岱鋼は帰塁。一塁走者の重信慎之介も二塁ベースを回った後、一塁に戻ったが、この際、二塁ベースを踏み直さなかった。中日側のアピールプレーに対し、二塁塁審の有隅昭二は、これを認めてアウトを宣言し、試合はその瞬間に終了した。

〇野球規則
7.10『アピールアウト』次の場合アピールすれば走者はアウトになる。
(中略)
7.10b 塁の空過
ボールインプレイのとき、走者が進塁または逆走に際して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に、身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合。

 いわゆる「三角ベース」だ。走者が次の塁を回った後、帰塁する際には通過したベースを踏み直さなければならない。踏みなおさずに帰塁すると「空過」とみなされ、走者やベースにタッチされた場合は「アウト」となる。

 これはアピールプレーなので、守備側がこれを見落として次のプレーに移行した場合は、そのまま試合は続行される。重信のミスを見逃さなかった中日内野陣のファインプレーであった。

最近ではG阿部、イチローらも経験

 年に1度も見られない、極めて珍しいプレーだが、なぜか巨人選手に多い。長嶋茂雄は、なんと3回も「三角ベース」があった。

・1960年6月25日の広島戦、国松彰の左飛
・1964年5月21日の中日戦、王貞治の左飛
・1968年5月16日の大洋戦、森昌彦の中飛

 レコードブックにはないが、これはNPB記録ではないかと思われる。

 最近では2例ある。

オリックス・安達了一
・2012年9月11日の西武戦、川端崇義の左飛

巨人・阿部慎之助
・2013年8月29日の阪神戦、村田修一の左飛

 ちなみに、MLBではマーリンズのイチローもあった。

・2015年5月3日のフィリーズ戦、エチェバリアの右飛

 重信は中前打したマギーの代走で9回に出場した。走塁のスペシャリストとしては痛恨のミスだ。首脳陣からもお目玉を食らうだろうが、過去には大選手もやらかしているミスだ。

 岩瀬の大記録も絡んで、球史に残る大チョンボとなったが、これにめげず頑張ってほしいものだ。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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