侍Jら各国選手が作ったアーチに場内拍手 U-12W杯で浮かび上がった感動の光景

侍Jら各国選手が作ったアーチに場内拍手 U-12W杯で浮かび上がった感動の光景

フェンス沿いに次々と並んでアーチを作る各国の選手たち【写真:福谷佑介】

米国の3連覇で閉幕したU-12W杯、侍ジャパンU-12代表は4位に

 台湾・台南市で行われていた「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は6日、大会最終日が行われ、3大会連続で同じ顔合わせとなった決勝では、アメリカが開催国のチャイニーズ・タイペイを7-2で破り、大会3連覇を果たした。悲願の世界一を目指した侍ジャパンU-12代表は、決勝の前に行われた3位決定戦でメキシコに敗れて4位となり、2大会ぶりのメダル獲得はならなかった。

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 アメリカが決勝でもそのパワーを見せつけた。3回2死一、二塁で3番のカイ・カラントが左越えの3ランを放つと、続く4番のラファエル・ベラスクエスが右越えに2者連発となるソロ本塁打で続き、一気に4点を先制。5回にはチャイニーズ・タイペイのエラーなどで3点を加えた。このリードをブランドン・オリベイラ、カイ・カラントの投手リレーで守り切った。

 開催国のチャイニーズ・タイペイは、3大会ぶりの優勝を狙ったが、3大会連続の準優勝に終わった。この日、試合会場となった台南市立野球場は、内野スタンドだけでなく、外野スタンドまでびっしりと埋め尽くされるほどの熱気に包まれ、チャイニーズ・タイペイに熱烈な声援を送ったが、またしてもアメリカの壁に跳ね返される形となった。

 試合終了後には子供たちが会場に感動を巻き起こした。まず、優勝したアメリカの選手たちがグラウンドの一周を始めると、閉会式のために外野フェンス沿いに集まっていた侍ジャパンU-12代表をはじめ各国の選手がフェンス越しに並び、アメリカの選手たちとハイタッチ。さらには「USA!」コールで、優勝を称えた。

 さらに、敗れたチャイニーズ・タイペイのナインが場内の一周を始めると、各国の選手たちが大きな拍手で出迎え。さらには、侍ジャパンU-12代表ら出場国の選手たちは、チャイニーズ・タイペイの戦いぶりを称え、フェンス沿いに次々と並んでアーチを作った。それは、チャイニーズ・タイペイのナインがスタンドのファンへの挨拶が終わるまで続き、その光景にスタンドからは惜しみない拍手が送られていた。

 世界12か国から216人の子供たちが参加した「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」。侍ジャパンU-12代表の選手たちも、韓国やニカラグア、メキシコなどの他国の選手たちと次々とハイタッチを繰り返し、片言の英語などで談笑するシーンも。一緒に記念撮影なども行い、国境を越えた交流も。その光景には、無用な“いがみ合い”と無縁の笑顔が広がっていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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